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ブラバス、メルセデスベンツ『EQS』の空力性能を向上、航続7%延長

  • 《photo by BRABUS》
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ブラバス(BRABUS)は8月11日、メルセデスベンツの最上位EVセダン『EQS』のカスタマイズプログラムを欧州で発表した。EQSは『Sクラス』のEVバージョンの位置付けだ。

◆カーボンファイバー製のエアロパーツ
ブラバスは、メルセデスベンツEQS向けに、専用のエアロパーツを開発した。フロントスポイラーなどのダイナミックなカーボン製パーツが、EQS にまったく新しいスポーティな表情を与えるという。

ブラバスのカーボンファイバー製フロントリップスポイラーは、前面の空気抵抗を低減するだけでなく、高速での走行安定性を高める効果を発揮する。ブラバス独自のデザインが、フロントアクスルのリフトを最小限に抑えるという。フロントバンパーのサイドエアインテークには、カーボンファイバー製トリムを装着できる。これにより、空気をより多くラジエーターとフロントブレーキに送ることを狙う。

リアホイールアーチの前側には、カーボンファイバー製のエアディフレクターが取り付け可能。さらに、ブラバスのリアディフューザーとリアスポイラーによって、サイドとリアのエアロダイナミクス性能を引き上げている。

◆100~140km/h の速度域における航続は平均7%増加
足元には、22インチ鍛造ホイールのブラバス「モノブロック Z」の「プラチナエディション」で引き締められた。独自の製造プロセスと「シグネチャーブラック」仕上げにより、スポーティなルックスと強度を実現する。特徴的な軽量設計により、走行安定性やハンドリングを追求している。

ブラバスの「SportXtra」サスペンションモジュールを装備できる。これにより、車高をフロントで最大15mm、リアで最大25mm下げることができる。重心を引き下げることで、ドライビングダイナミクスを向上させるという。

ブラバスのエアロパーツは空気の流れを最適化し、揚力を 40%削減する、と自負する。22インチのブラバス「モノブロックM」鍛造ホイールと SportXtra サスペンションモジュールを組み合わせることにより、EQSのCd値は 7.2%向上する。より低い抗力は、走行抵抗を抑えて、航続にプラスの効果をもたらす。追加のエアロパーツにより、EQSはより流線型に近いフォルムとなる。100~140km/hの速度域における航続は、平均で7%増加する効果があるという。

EQS向けのカスタマイズプログラムには、ブラバスの「マスターピース・インテリア」も用意している。BRABUSのロゴが光るステンレス製のドアシルを装着することができる。インテリアのアンビエント照明と色合いをコーディネートすることが可能。ブラバスのペダルパッドはアルミ製。オプションでカーボン製が選択できる。ベロアまたはキルトレザー製のフロアプロテクターや、トランクマットなどのアクセサリーも用意している。

◆カスタマイズプログラムは「EQS 450 +」グレードが対象
ブラバスのカスタマイズプログラムは、「EQS 450 +」グレードが対象だ。現時点では、EVパワートレインの性能向上は行われていない。ノーマル状態で、モーターは最大出力333hp、最大トルク57.9kgmを発生する。0~100km/h加速は6.2秒、最高速は210km/h(リミッター作動)の性能を可能にしている。