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MINI、次世代クロスオーバーEV提案…その名は『エースマン』

  • 《photo by MINI》
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MINIは7月27日、次世代クロスオーバーEVのスタディモデル『コンセプト・エースマン』(MINI CONCEPT ACEMAN)を欧州で発表した。

◆MINIハッチバックとクロスオーバーの間に位置
コンセプト・エースマンは、MINIが近い将来、プレミアム小型車セグメントに投入する新型EVを示唆したコンセプトカーだ。MINIにとって、初のクロスオーバーEVになる。

また、この新型EVは、MINIの現行ラインナップでは、ハッチバックと『カントリーマン』(日本名:MINI『クロスオーバー』に相当)の間に位置するという。コンセプト・エースマンのボディサイズは、全長4050mm、全幅1990mm、全高1590mmだ。

コンセプト・エースマンには、次世代のMINIファミリーに導入する予定の新しいデザイン言語を初めて採用した。内外装には、最新のLEDテクノロジーが盛り込まれている。

◆LEDコンターライトが昼夜を問わずユニークで印象的な光を創出
外観は、直立したフロントが特長だ。ブランドの象徴的なデザインも解釈し直され、クロスオーバーデザインと電動パワートレインを反映したものとした。フロント中央のラジエターグリルエレメントは、周囲を明るい表面で囲み、従来の六角形から八角形に変化した。イルミネーテッドサラウンドがアクセントになっている。ライトグリーンの色調のLEDコンターライトは、昼夜を問わず、ユニークで印象的な光を創出するという。

フロントグリルは、完全に閉じたデザインだ。上部にはマトリクスLEDユニットが組み込まれ、照明効果によって乗員を迎え入れる。ヘッドライトも、従来の丸型から独自の輪郭に変わった。デイタイムランニングライトを連続させたコンターライトにより、独立した感覚を生み出している。ライトの輪郭は、ボンネット外側のパネルまで続いている。

「ユニオンジャック」のデザインは、ブランドの英国のルーツを示すものとして、テールライトのグラフィックやルーフラックに用いられた。縦長のテールライトにも、フロントのラジエターグリルエレメントやヘッドライトの内側と同様、マトリクスLEDユニットが採用されており、状況に応じて異なる点灯パターンを可能にした。

◆ダッシュボード全体に地図やイメージを投影可能
ダッシュボードは、運転席と助手席の前でインテリアの幅いっぱいに広がるサウンドバーのように、フラットなデザインとした。表面には、柔らかなニット織物を用いる。ダッシュボードは、ルーフラックと同様、ユニオンジャック柄のサポートフレームで連結されている。

ダッシュボード中央部は車内に張り出しており、インストルメントクラスターと車載モニターの全機能をひとつの丸型有機ELディスプレイに集約した「セントラルインターフェース」とした。大型スクリーンの下には、トグルスイッチバーが備わる。デジタル化を用いたタッチコントロールと、物理的スイッチを用いたアナログ機能を組み合わせている。

新設計のトグルスイッチは、パーキングブレーキの操作、ギアの選択、ドライブの作動と停止、エクスペリエンスモードの選択、オーディオシステムの音量調整を行うことができる。それぞれのトグルは、ロータリーノブやトグルスイッチとして設計されており、直感的に操作できるという。

セントラルインターフェースを超えて、表示領域が広がっているのも特長だ。動画投影により、制御システムのコンテンツをダッシュボード全体に転送し、ドアパネルにまで表示することができる。輪郭のはっきりした地図から、雲の散乱したイメージまで、投影によって無限の表現が可能という。投影のカラースキームと照明の雰囲気に伴って、適切なサウンドシーケンスも奏でられる、としている。