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【トヨタ クラウン 新型】デュアルブーストハイブリッド採用…期待

  • 《写真撮影 宮崎壮人》
  • 《写真提供 トヨタ自動車》
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7月15日、千葉市の幕張メッセで世界初公開されたトヨタ『クラウン』新型。

最初に発売されるクロスオーバーモデルのパワートレインは、2.5リットル自然吸気+3モーター(「THSII」の2基+リアアクスルモーター1基)のシリーズパラレル型と、2.4リットルターボ+2モーター(前モーター1基+リアアクスルモーター1基)のパラレル型の2種類。

「前者が旧来の『ロイヤル』、後者が『アスリート』をイメージしたもの」とトヨタエンジニアが語るように、高性能タイプはパラレル型「デュアルブーストハイブリッド」のほうだ。

デュアルブーストハイブリッドの基本的なシステム構成は今年6月に公開された第5世代レクサス『RX』の「DIRECT4」と同じで、車両重量に合わせてバッテリー搭載量が削減されている。バッテリーは現行『アクア』に初採用されたバイポーラ型ニッケル水素。内部抵抗が小さく、大電流を一気に流せることから選択されたという。

エンジン出力は200kW(272ps)、電気モーターとエンジンが同時に出せる合成最大出力は257kW(350ps)と、それぞれRX500hに対して7ps、21ps低いが、車両重量が推定300kgほど軽いので実際の動力性能はクラウンのデュアルブーストハイブリッドモデルのほうが格段に高いものと考えられる。

「デュアルブーストハイブリッドは6速ATとの組み合わせですが、発生トルクを俊敏に変えられる電気モーターの特性を利用して変速時の継ぎ目がまったくないシームレスな加速を実現させています」(パワートレイン開発エンジニア)

実質的に現行クラウンの3.5リットルV6+THS IIの後継とみなすことができるパワートレインだが、THS IIと異なりエンジンからプロペラシャフトまでの動力経路が一本化されていることからダイレクト感は桁違いに高いものと予想される。実車の仕上がりが楽しみなところだ。