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ランボルギーニ『クンタッチ』、112名の顧客にコレクターアイテム…カウンタック復活

  • 《photo by Lamborghini》
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ランボルギーニは7月6日、『クンタッチLPI 800-4』(Lamborghini Countach LPI 800-4)の全世界のオーナー112名のためだけに製作した特別なコレクターアイテムの内容を発表した。

◆納車を思い出に残るものにするのが狙い
特別なコレクターアイテムは、2022年4月から開始された納車を思い出に残るものにするのが狙い。各アイテムには、熟練したクラフトマンシップが反映されており、シリアルナンバーが付けられている。これらのアイテムは、一般向けに販売されず、クンタッチLPI 800-4の顧客専用という。

注文書に署名した後、クンタッチLPI 800-4の顧客は、ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマン会長兼CEOからお祝いの手紙を受け取った。この手紙は、単なる手紙ではなく、紙の上にレーザー彫刻が施され、クンタッチLPI 800-4のシルエットが描かれるなど、コレクターアイテムとしての演出が施されているという。

また、オーダーしてから数か月が経過すると、顧客はランボルギーニのエクステリアデザイナーのMateusz Wowk氏が描いたクンタッチLPI 800-4の絵画作品のレプリカを受け取る。大きな帆布にオリジナル作品を描き、美術館で採用されているギガピクセル技術を使って絵画をデジタルキャプチャ。その後、作品は大型のキャンバスに複製され、顧客に届けられるという。

◆オリジナルモデルに敬意を示したデザイン
クンタッチLPI 800-4は、オリジナルモデルに敬意を示したデザインを採用する。オリジナルモデルが持つ独創的なコンセプトは、何世代にも渡って、スーパーカーにインスピレーションを与えてきたという。そのコンセプトが、クンタッチLPI 800-4にも反映されている。ピュアなボディライン、V12縦置きミッドシップエンジン、オリジナルモデルで初採用された上方に開くシザードアが、クンタッチLPI 800-4にも導入された。

ランボルギーニは、クンタッチLPI 800-4に、独特の「クンタッチフェイス」を与えた。長くて低い長方形のグリルとヘッドライトを備えたフロントボンネットの明確なラインと、六角形をテーマにしたホイールアーチからインスピレーションを得ている。急傾斜したキャビンには、オリジナルモデルを彷彿とさせる直線を採用し、パワフルでクリーンな前後のラインに近づけた。リアウィングは未装備で、エアスクープをショルダー部分に組み込む。「NACA」エアインテークは、ボディサイドとドアに装備された。ルーフからリアへと貫く「ペリスコピオライン」は、上から見た場合、リアに向かって浮かんでいるように見えるという。

リアは、独特の逆ウェッジデザインが特長だ。リアバンパーは、より低く滑らかなラインを持ち、「ヘキサゴニータ」デザインが3分割のテールライトを形成する。カーボンファイバー製のリアディフューザーには、4本のエキゾーストテールパイプを組み込んだ。

◆6.5リットルV12+48Vモーターのハイブリッドで780hp
パワートレインは、ブランド初のハイブリッドスーパーカーの『シアンFKP 37』譲りだ。6.5リットルV型12気筒ガソリン自然吸気エンジンは、最大出力780hp/8500rpm、最大トルク73.4kgm/6750rpmを発生する。

48Vのモーターは、7速「ISR」トランスミッションに組み込まれ、最大出力34hpを発生する。エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、814hpのパワーを引き出す。乾燥重量は1595kg。0~100km/h加速2.8秒、0~200km/h加速8.6秒、最高速355km/hのパフォーマンスを可能にする。

電気エネルギーの蓄電には、リチウムイオン電池ではなく、スーパーキャパシタを使用する。『アヴェンタドール』で最初に実用化されたスーパーキャパシタだが、クンタッチLPI 800-4では10倍の電力を蓄電できる設計とした。ランボルギーニによると、同じ重量のリチウムイオンバッテリーよりも出力は3倍強力という。スーパーキャパシタは、コックピットとエンジンの間の隔壁に配置され、前後の重量配分に配慮している。