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ホンダe に「最もエクスクルーシブ」な限定車

  • 《photo by Honda》
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ホンダの欧州部門は7月4日、EV『ホンダe』に「リミテッドエディション」を欧州限定50台設定すると発表した。最もエクスクルーシブなホンダe、としている。

◆専用色のプレミアムクリスタルレッドのボディカラーにブラックルーフ
ホンダeのリミテッドエディションは、専用色として、プレミアムクリスタルレッドのボディカラーに、ブラックルーフを組み合わせた。フロントとリアのエンブレムは、ブラック仕上げに。専用のブラック塗装の17インチのアルミホイールも装備している。

F1ドライバーのマックス・フェルスタッペン選手が、F1第4戦の「エリミア・.ロマーニャGP」に先駆けて、リミテッドエディションに試乗した。試乗の舞台となったのは、ストリートアートで国際的に有名なイタリア・ドッツァ。丘の上の小さな村のドッツァには、建物の外壁などにイタリアの芸術家のアートが描かれている。

フェルスタッペン選手は、リミテッドエディションのEVとしての性能や目を引くスタイルを評価し、中世の村のタイトで曲がりくねった通りを駆け抜けた。同選手は、「ファンキーなルックスにコンパクトなデザイン、そして運転するのが楽しい。素晴らしいアーバンEVだ」と語っている。

◆1回の充電での航続は最大222km
ホンダeの欧州仕様には、モーターが最大出力136psと154psの2種類のチューニングが設定される。どちらも、最大トルクは32.1kgmを引き出す。ホンダeでは、このモーターが後輪を駆動する。前後重量配分は50対50とした。0~100km/h加速は、136ps仕様が9秒、154ps仕様が8.3秒だ。ホンダによると、スポーティでかつレスポンスの高い走りが楽しめるという。最高速は145km/hとした。

ホンダeには、蓄電容量35.5kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載する。ホンダによると、このクラスで最もコンパクトなバッテリーになるという。1回の充電での航続は、136ps仕様が最大222km。154ps仕様は、17インチホイール装着車の航続が最大210km、16インチ仕様は最大222kmとなる(いずれもWLTP計測)。

出力100kWの急速充電を利用すれば、30分でバッテリー容量の80%まで充電できる。家庭用の出力2.3 kWチャージャーの場合、フル充電はおよそ19時間、出力2.3kWチャージャーの場合、フル充電はおよそ4時間だ。

◆AI採用のホンダ・パーソナル・アシスタント
4名乗りのインテリアには、最新コネクティビティを導入する。直感的に使いやすい2画面の大型タッチパネルモニターを装備したフルワイドデジタルコクピットが特長だ。12.3インチのデュアルLCDタッチスクリーンに、さまざまな情報を表示する。インテリジェントなアプリケーションやサービスも用意する。

ホンダeには、AI(人工知能)採用の「ホンダ・パーソナル・アシスタント」を搭載しており、音声でさまざまな指示が行える。ホンダ・パーソナル・アシスタントは、自然な会話で、さまざまなオンラインサービスへのアクセスを可能にするスマートなAIサービスだ。システムは、「OK、ホンダ」で起動でき、質問や指示に応えてくれる。機械学習により、時間が経過するにつれて音声認識のレベルが高まり、より正確な応答を実現する。

「ホンダ・パーキング・パイロット」も採用する。駐車スペースをモニターし、画面に駐車アシストを開始する位置を強調表示することで、ドライバーを支援する。

◆スマホアプリで車両に遠隔アクセス
ホンダeには、デジタルミラーのサイドカメラミラーシステムが採用される。サイドカメラミラーシステムは、従来のドアミラーを小型のカメラで置き換え、車内の2つの6インチスクリーンにライブ映像を表示する。ホンダによると、コンパクトセグメントで初のカメラテクノロジーは、スタイリング、安全性、空力特性などの面において、大きなメリットをもたらすという。

また、ホンダeでは、「My Honda」+スマートフォンのアプリケーションを介して、遠隔で車両にアクセスすることができる。このサービスは、充電機能や詳細な車両の状態、空調の管理、セキュリティなどを目的に開発された。バッテリーの充電制御も遠隔操作で行うことができ、充電ステーションやナビゲーションの検索結果は、モバイルデバイスから車両に送信できる。

ホンダeには、デジタルキーを採用する。スマートフォンに専用アプリをダウンロードすれば、車両のロックとロック解除がデジタルキーの役目を持つスマートフォンで行える。