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キャデラックSUVの高性能モデル、量産第一号車が高値落札…ベース価格の3倍以上
キャデラックは7月2日、新型『エスカレード』の高性能モデル「エスカレードV」(Cadillac Escalade-V)の量産第一号車がチャリティ目的のオークションに出品され、50万ドル(約6765万円)で落札された、と発表した。
エスカレードVは今夏、米国市場で発売される予定だ。米国ベース価格は、14万9990ドル(約2030万円)。オークションでは、米国ベース価格の3倍以上の高値で落札されている。
◆「Vシリーズ」らしいスポーツ性が強調された内外装
「Vシリーズ」は、「キャデラックレーシング」の血統を受け継ぐ高性能モデルだ。現在、米国市場では、小型セダンの『CT4』をベースにした『CT4-V』、中型セダンの『CT5』 をベースにした『CT5-V』が用意されている。エスカレードVは、Vシリーズ初のSUVとなる。
エクステリアは、ブラック仕上げのメッシュグリルやフロントリップスポイラー、大径タイヤなど、Vシリーズらしい迫力を演出した。クワッドエキゾースト、専用のブレンボ製6ピストンフロントブレーキ、エッジレッドのブレーキキャリパー、専用の22インチアルミホイールも装着する。
内装は、ゼブラウッドのアクセントが付いたブラックまたはダークオーバーンのトリムが選べる。3列シートのすべてがセミアニリンレザー仕上げ。フロントシートのパワーマッサージ機能とヒーター付きステアリングホイールが装備されている。
◆7.2~16.9インチの3つのディスプレイを装備
自動車メーカーの車載ディスプレイとしては初めて、38インチの湾曲した大型OLEDディスプレイを採用した。OLEDは、有機発光ダイオードだ。OLEDテクノロジーの鮮やかな色と視覚は、画面を覆うフードを不要にしているという。
鮮やかな解像度の38インチ大型OLEDディスプレイは、4Kテレビの2倍のピクセル密度が特長だ。キャデラックによると、このテクノロジーが最大限の色の表現を可能にするという。このOLEDディスプレイには、センターディスプレイ用のタッチスクリーンコントロールを導入。ロータリーダイヤルコントローラーとステアリングホイールコントロールも装備される。
システムは、3つの画面で構成される。ドライバーの左には、7.2インチのタッチコントロールパネルを備えたドライバーインフォメーションセンター、ステアリングホイールの向こうには14.2インチのクラスターディスプレイ、ダッシュボード中央には16.9インチのインフォテインメントスクリーンをレイアウトしている。
◆最大出力682hpの6.2リットルV8スーパーチャージャー
パワートレインは、CT5-Vのさらなる強化版、『CT5-Vブラックウィング』と共用する。直噴6.2リットルV型8気筒ガソリンエンジンをスーパーチャージャーで過給したユニットだ。このV8スーパーチャージャーは、フルサイズSUVのエスカレードV向けに、専用チューンが施された。吸排気効率を高める大容量スーパーチャージャーは最大1万3500rpmで回転し、高いブーストを発揮する。この結果、最大出力682hp/6000rpm、最大トルク90.3kgm/4400rpmを引き出す。
このスペックは、CT5-Vブラックウィングの最大出力668hpを14hp上回る。トランスミッションは10速AT。駆動方式は、フルタイムのアクティブAWD。0~96km/h加速4.4秒以下、0~400m加速12.74秒の性能を可能にしている。
マグネティックライドコントロール4.0、エアライドアダプティブサスペンション、専用チューンのリアエアスプリングとダンパー、ドライバーがカスタマイズ可能なパフォーマンスドライビング設定、車高を低くしたサスペンション、V8サウンドを制御するアクティブエキゾーストバルブを備えたVモードを採用している。