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【マツダ CX-60】「従来の大排気量化とは違う」運転する楽しさ実現した次世代環境ユニット

  • 《写真提供 マツダ》
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  • 《写真撮影 小松哲也》
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マツダはミッドサイズSUVの新型車『CX-60』の予約受注を6月24日から開始すると発表した。エンジン縦置き後輪駆動プラットフォームを採用した新世代ラージ商品群の第1弾となるモデルで、価格は299万2000円から626万4500円となっている。

CX-60の日本向けモデルは、直列6気筒3.3リットルディーゼルエンジン『SKYACTIV-D3.3』を始め、同ディーゼルエンジンに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた『e-SKYACTIV D』、直列4気筒2.5リットルガソリンエンジン『SKYACTIV-G2.5』および同ガソリンエンジンとモーターと組み合わせたマツダ初のプラグインハイブリッド(PHEV)となる『e-SKYACTIV PHEV』の4つのパワートレインが設定されている。

大排気量ディーゼルを搭載する理由
このうち直列6気筒3.3リットルディーゼルについてCX-60の開発主査を務める和田宜之氏は「6気筒化してすべてをトルクに振ってゴリゴリ走るという従来の大排気量化する技術とは異なるコンセプトになる」と明かす。

というのも「従来の直列4気筒2.2リットルディーゼルから50%アップした排気量の24%をトルクに使い、残りを燃料消費率とクリーン化に使い、非常にパワフルで走る喜びを進化させながらも、しっかりと環境対応させたユニット」だからだ。

さらに48Vマイルドハイブリッドとの組み合わせにより、「『CX-5』の2.2リットルディーゼルモデルよりも重量は(約210kg)重くなりながら、最大トルクはしっかりと550Nm出す。そして(WLTCモード)燃費は21.1km/リットルと、CX-5の燃費(16.6km/リットル)よりも良い数字になっているのはもちろん、よりコンパクトな『CX-3』の1.8リットルディーゼルモデル(19.0 km/リットル)を超える燃費が実現できた」と和田氏は解説する。

運転する楽しさを実現した次世代の環境ユニット
CX-60の日本向けモデルにはマイルドハイブリッドに加えて、もうひとつの電動化パワートレインとしてPHEVモデルを最上位グレードとして導入される。このPHEVに関して和田氏は「4気筒のガソリンエンジンと大きなモーターの組み合わせによって、日常生活のほとんどがEV走行で賄える。かつドライバーが加速したい、楽しみたいという意図を示した時には大トルク、高出力、そしてモーターによる緻密な駆動力コントロールによって、人馬一体フィーリングをより緻密に進化させた全く新しいプラグインハイブリッドの考え方」と説明。

具体的には「6気筒ディーゼルと同じ最大トルクをモーターとエンジンの協調により生み出している。またガソリンエンジンなので、よりディーゼルよりも実は高回転までぐっと伸びて力強さが発揮される。最大馬力も300馬力を超えるところまで、非常に環境に優れながらも、同時に走る喜び、運転する楽しさを実現した次世代の環境ユニットになっている」とのことだ。

マツダはCX-60の予約受注を6月24日から開始するが、実際の販売はまず6気筒3.3リットルディーゼルとマイルドハイブリッドを組み合わせたe-SKYACTIV Dモデルが9月から、残る3つのパワートレインを搭載したモデルは12月からをそれぞれ予定しているという。