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ついにフェラーリが1000馬力突破か、F1由来の技術も投入『SF90 VS』の衝撃
フェラーリが開発中と見られる『SF90 VS』(バージョンスペチャーレ)、その最新プロトタイプをスクープサイト「Spyder7」のカメラが捉えた。1000psを突破するというスペシャルモデルの正体は。
以前はフロントとリアのみがカモフラージュされていたプロトタイプだが、最新バージョンではボディ全体をラッピングしており、開発が本格的になってきた様子がうかがえる。また現場にはもう1台のプロトタイプが確認されているが、『ラ・フェラーリ』後継モデルの可能性があるという。
コードネーム「F173F VS」と呼ばれるこのプロトタイプと、SF90との最も明らかな変更は『488Pista』にインスパイアされた「Sダクトフード」だろう。この空力ソリューションは、2008年のF1で導入されたモータースポーツ由来のものだ。
ノーズダクトは、フロントバンパーから入ってくる空気を上向きに導き、運動量の変化に作用してダウンフォースを生成するように設計されている。バンパーの下部にあるインテークは高い全圧を利用し、運動量の変化に応じて強力なダウンフォースを生成するものだ。
さらにフロントエンドでは、ヘッドライトのすぐ下に設けられた2つのスリムな開口部と、フロントバンパー側面に装備された多くのエアロトリックを特徴としている。後部では、SF90とほぼ同じリアウィングが見られるが、最終的にはより大型のウィングが装備される可能性があるだろう。
またVSではフロントの2モーターが独立して動作、前車軸にトルクベクタリングを提供することにより、コーナリングフィールも改善されるという。
ベースとなるSF90のパワートレインは、4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンと電気モーターを搭載し、システム合計で最高出力780psを発揮するが、SF90 VSでは最大1000psへと向上すると見られている。
最新情報によると、ワールドプレミアは最速で9月の可能性があるという。