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BMW M2 新型、直6ツインターボ搭載…10月実車発表予定
BMWは6月13日、新型『M2』を10月にワールドプレミアすると発表した。同時に、最新のプロトタイプ車両の写真を公開している。
◆新型M3セダンとM4クーペ譲りのストレート6
新型M2は、新型『2シリーズクーペ』をベースにした高性能モデルになる。新型M2には、新型『M3セダン』と新型『M4クーペ』で定評ある直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載することが決定した。
このエンジンは、「S58」型と呼ばれる直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボユニットだ。最新のBMW Mツインパワーターボテクノロジーを採用している。鍛造軽量クランクシャフトを装備しており、それによる回転質量の低減によって、エンジンの高回転特性も改善されているという。
このエンジンには、モノスクロール式のターボチャージャーが2基搭載されており、それぞれが1~3番シリンダーと、4~6番シリンダーに圧縮した空気を送り込む。低温回路を通じてエアが供給されるインダイレクトインタークーラーと、特殊なコンプレッサーが、ターボチャージャーの出力特性を最適化する。また、素早く閉じることができる電子制御式ウエストゲートがターボチャージャーのレスポンスを高め、その開口部の広さがエンジン近くに配置しているキャタライザーの効率性を引き上げる。さらに、流量を最適化した設計により、インテークエアガイド内の圧力損失も軽減されているという。
◆6速MTと8速「Mステップトロニック」を設定
トランスミッションは、6速MTまたは8速「Mステップトロニック」が選べる。アダプティブMシャシーに後輪駆動を組み合わせた。高性能なブレーキシステムは、新型M3セダンと新型M4クーペ譲りになるという。
8速Mステップトロニックは、エンジン特性に合わせたギア比の組み合わせとスポーティなギアシフトが特長だ。ギア比の幅を大きく取り、エンジン低回転域での経済的な走行に貢献すると同時に、低速域からでも素早く駆動力を高めることができる、と自負する。またトルクコンバーターを技術的に改善して回転ムラを抑制し、ダイレクトなレスポンスを可能にしているという。このトランスミッションのコンバーター・ロックアップクラッチは、発進直後から100%の締結状態になる。
最新のプロトタイプ車両の写真は、オーストリア・ザルツブルクリングでの走行テストの際に撮影されたもの。BMWによると、新型M2の開発は最終段階に入ったという。
◆2023年4月から欧州市場で販売される予定
開発テストは、ドライビングダイナミクスとシャシーに焦点を合わせている。すでに、新型M2のプロトタイプ車は、『M2 CS』同様のパフォーマンスを披露している、と自負する。それはドライバーが、車両の限界域を含めたどんな条件下でも、ピュアなサーキット感覚を体験することを可能にするという。
新型M2には、スポーティな内外装引き立てる特別なオプションも用意される。たとえば、重量を減らすためのカーボン製ルーフやMカーボン製バケットシートを設定している。
なお、新型M2のワールドプレミアは10月に行われ、2023年4月から欧州市場で販売される予定、としている。