注目の自動車ニュース

VWの新型ピックアップトラック、荷台ゲートに『アマロック』の大きなロゴ…今夏実車発表へ

  • 《photo by VW》
  • 《photo by Ford》
  • 《photo by VW》
  • 《photo by VW》
  • 《photo by VW》
  • 《photo by VW》
  • 《photo by VW》
  • 《photo by VW》
  • 《photo by VW》
  • 《photo by Ford》

フォルクスワーゲンは6月7日、今夏ワールドプレミアする予定の新型『アマロック』(Volkswagen Amarok)の新たなティザー写真を公開した。荷台の大型テールゲートに、「AMAROK」のロゴが大きく配されている。

◆新型の最大積載量は1200kg
フォルクスワーゲンのピックアップトラックがアマロックで、新型は2世代目モデルになる。新型の荷台の大型テールゲートには、AMAROKのロゴが大きくあしらわれる。

テールゲートのAMAROKのロゴは、エンボス加工されている。これは、フォルクスワーゲン商用車が新型の設計やエンジニアリングに投入したハイライトのひとつになるという。

モデルと仕様に応じて、新型アマロックの荷台には、最大1200kgが積載できる。複数のエンジンとトランスミッションのバリエーションが用意される予定で、牽引能力は最大で3.5トンを確保する。一部のモデルには、荷台のゲートだけでなく、フロントにもAMAROKのロゴが添えられる。

◆フォードモーターと共同開発
フォルクスワーゲングループとフォードモーターは2020年6月、戦略的提携を結んだ。戦略的提携は、両社の競争力を強化し、世界的な顧客ニーズによりよく応えるのが狙い。両社はこの戦略的提携を受けて、複数の新プロジェクトを立ち上げた。

そのひとつが、フォードモーターが開発した中型ピックアップトラックの『レンジャー』新型をベースにしたフォルクスワーゲン車を、フォルクスワーゲン商用車ブランドが、新型アマロックとして、2022年から欧州など一部の市場に投入するというものだ。

フォードモーターは2021年11月、新型フォードレンジャーを発表した。新型アマロックは、この新型レンジャーと車台などを共有する。両車の外観はフロントマスクなどが異なっており、フォルクスワーゲンのオールラウンダーとして、強さとパワーを明確に表現することを目指す。フォルクスワーゲンのDNAが、エクステリアとインテリアの両面に明確に表現されるという。

◆オプションで「IQ. LIGHT」を設定
エクステリアは、最新のフォルクスワーゲンのデザイン言語を導入し、表現力豊かなフロントマスクを構築する。現行型と同様、欧州規格の「ユーロパレット」がホイールハウスの内側に収まる設計とした。新型の全長は、現行型に対してプラス約100mmの5350mmに拡大する。全幅もワイド化される。後席乗員足元の空間は拡大しているという。ボディサイズは、現行型よりもおよそ100mm長く、全幅はおよそ40mm以上拡大する。

LEDヘッドライトを標準装備する。オプションで「IQ. LIGHT」を設定する。このLEDマトリックスヘッドライトは、インパクトのあるライトグラフィックを備える、と自負する。IQ. LIGHTは、フロントカメラで対向車や前走車を認識し、複数のLEDを制御して幻惑を最小限に抑えながら、照射エリアを最大限に確保する。

対向車、街路灯、信号機がある場合、自動的に作動するディッピングフルビームが採用された。コーナリングライトも装備されており、快適性と安全性を引き上げている。

◆オフロード性能を重視してV6ターボディーゼル搭載
多様性とオフロード性能を重視している。パワートレインに関しては、高効率の直噴ターボディーゼル「TDI」エンジンを引き続き採用する。将来的には、パワフルなV型6気筒TDIエンジンなど、世界のそれぞれの市場に最適なパワーユニットが追加される予定だ。

現行モデルのTDIエンジンは、2ステージツインターボバージョンの場合、最大出力163ps、最大トルク40.8kgmを引き出す。TDIのシングルターボバージョンは、最大出力122ps、最大トルク34.7kgmを発生する。駆動方式は市場の嗜好に合わせて3種類が設定され、FR、切り替え式4WD、フルタイム4WDとなる。2種類の4WDは「4MOTION」となる。新型では市場に応じて、ディーゼルエンジンだけでなく、ガソリンエンジンもラインナップする予定だ。