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駐車スペースを探す煩わしさなし…AGVロボットによるバレーサービス 実証試験へ

  • 《図版提供 三菱重工業》
  • 《図版提供 三菱重工業》
  • 《写真提供 三菱重工業》

三菱重工グループは、フランスのベンチャー企業・スタンレーロボティクス社(SR社)のAGVロボット「Stan」を用いた、国内商業施設初となる自動バレーパーキングの実証試験を6月13日から7月1日(予定)まで酒々井プレミアム・アウトレット(千葉県印旛郡)で実施する。

Stanは車両の長さに合わせて自動調整するプラットフォームが車両下部に潜り込み、4輪を持ち上げ搬送するAGVロボット。2018年、フランス・リヨン空港の駐車場で初めて商業運転を開始、その後、英国・ガトウィック空港駐車場でもサービス導入されている。三菱重工グループは、世界に先駆けてAGVロボットによる自動バレーパーキングを展開しているSR社との協業の下、2021年10月から三菱重工施設内での実証試験を進めてきた。

AGVロボットによる自動バレーパーキングでは、入庫時、来店客は施設近接に設けられた「バース」に駐車。乗り捨て感覚で駐車でき、遠い駐車場まで歩く、駐車スペースを探すといった煩わしさから解放される。車両はAGVロボットがロボット駐車エリアに自動搬送。駐車エリアを効率的に利用できるほか、区画された駐車エリア内に保管することで、駐車場内の事故や車上荒らしを防止する。帰る際はスマートフォンアプリで出庫予約。予約時間に合わせて、車両をバースまで自動搬送する。来店客は搬送状況をアプリで確認でき、出庫までの時間を買い物、食事などに有効活用できる。出庫時はバースに車両を準備。待ち時間なく広々としたバース内で荷物を積み込み、快適な出庫が可能となる。

三菱重工グループは、商業施設駐車場内での実証試験を通じて得られたデータを基に、同サービスの国内事業化へ向けた取り組みを加速。AGVロボットによる自動バレーパーキングサービスを商業施設、大型複合ビル、テーマパーク、空港などの駐車場にいち早く提供することで、安全で快適かつサステナブルな社会の実現に貢献していく。