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メルセデスベンツ Cクラスワゴン 新型に「AMG43」、2.0リットルで408馬力…欧州発売
メルセデスベンツ(Mercedes Benz)は5月19日、新型メルセデスAMG『C43 4MATICステーションワゴン』を欧州市場で発売した。ドイツ本国でのベース価格は、7万3244ユーロ(約990万円)と発表されている。
◆F1譲りの電動ターボ搭載
新型メルセデスAMG C43 4MATICステーションワゴンは、新型メルセデスベンツ『Cクラス ステーションワゴン』がベースの高性能グレードだ。従来型の直噴3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを、新開発の電動ターボを組み込んだ直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンに置き換える。
F1のノウハウを生かして開発された電動ターボチャージャーは最大17万5000rpmの速度で回り、高速で空気の流れを作り出す。電動ターボチャージャーは、48Vの電気システムによって作動し、最大出力408hp/6750rpm、最大トルク51kgm/5000rpmを引き出す。
48ボルトのマイルドハイブリッドとして機能するベルト駆動のスタータージェネレーター「RSG」のモーターが、14hpのパワーを引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。トランスミッションは9速の「AMGスピードシフトMCT 9G」で、駆動方式は4WDの「4MATIC」だ。0~100km/h加速4.7秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を備えており、オプションの「AMGドライバーズパッケージ」では、最高速が265km/hに引き上げられる。
◆メルセデスAMGらしいスポーティな内外装
エクステリアは、クロームの縦バーを備えたAMG専用のフロントグリル、フリック付きのAMGフロントバンパー、スポーティなエアインテークとクロームメッキトリム、サイドシルパネル、ディフューザー風のリアバンパーが装備された。リアバンパーには、ツインテールパイプが配される。足元には、AMGの18インチアルミホイールが標準装備された。オプションで、19インチや20インチが選択できる。
インテリアには、専用仕上げのAMGスポーツシートを採用した。赤のコントラストステッチと赤のシートベルト、ブラックの人工レザー「ARTICO」とマイクロファイバー「MICROCUT」などが特長だ。オプションで、レザー&ナッパレザーのシートが選択できる。ナッパレザー仕上げのAMGパフォーマンスステアリングホイールは、フラットボトムデザイン。グリップ部分は穴あきデザインで、シルバー仕上げのアルミ製パドルシフトが付く。 2つのAMGステアリングホイールボタンによって、「AMGダイナミックセレクト」などのモードを切り替えることができる。
インストルメントパネルとベルトラインは、赤いトップステッチ加工が施された人工レザーのARTICO仕上げだ。AMGスポーツペダル、AMGフロアマット、AMGのロゴ入りのイルミネーションドアシルトリムも採用している。
◆インフォテインメントはメルセデスAMG専用
インフォテインメントシステムの「MBUX(メルセデスベンツ・ユーザーエクスペリエンス)」には、さまざまなメルセデスAMG専用のディスプレイと機能が導入された。例えば、インストルメントクラスター、センターコンソールのマルチメディアディスプレイ、オプションのヘッドアップディスプレイなどに、専用表示が採用されている。
さらに、AMGダイナミックセレクトのショートカットボタンが設けられた。サーキットで使用できるデータロガーシステムの「AMGトラック・ペース」も組み込まれる。このソフトウェアは、車両がサーキットを走行している間、速度、加速度、ステアリング角度、ブレーキペダルの作動など、80を超える車両固有のデータを毎秒10回記録する。ラップタイムやセクタータイムの表示、トレーニングと分析ツールも利用できるようにしている。