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BMW 3シリーズ ツーリング 改良新型、PHVのEVモードは61km…欧州設定

  • 《photo by BMW》
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BMWは5月18日、改良新型『3シリーズツーリング』(BMW 3 Series Touring)を欧州で発表した。プラグインハイブリッド車(PHV)として、「330e」グレードが設定されている。

◆2.0リットル直4ターボ+モーターで292hp
330eには、最新世代の「BMW eドライブ」技術を搭載する。2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力184hp/5000~6500rpm、最大トルク30.6kgm/1350~4000rpmを発生する。モーターは最大出力109hp、最大トルク27kgm。PHVシステム全体で、292hpのパワーと42.8kgmのトルクを獲得する。

パワフルなPHVシステムの効果で、2WDモデルの場合、0~100km/h加速5.9秒、最高速230km/hの性能を発揮する。トランスミッションは8速ステップトロニックを組み合わせた。

バッテリー(二次電池)はリチウムイオンで、蓄電容量は12kWh とした。これにより、2WDモデルの場合、EVモードの航続は最大61km(WLTPサイクル)とした。この効果で、欧州複合モード燃費71.4km/リットル、CO2排出量31g/km(いずれもWLTPサイクル)の環境性能を実現している。EVモード時の最高速は140km/hとした。充電ソケットは、車両のフロント左フェンダーのフラップの下にある。

◆外観はフロントを中心に変更
改良新型の外観は、フロントを中心に変更した。LEDヘッドライトは下側がフラットな形状となり、ヘッドライト内のデイタイムランニングライトの配置は上下が逆転した。フロントバンパーは開口部を大きく取り、その左右にはL字型のインサートを組み込む。

標準のフルLEDヘッドライトは、従来よりも少しスリムになった。キドニーグリルは、ダブルバーとグリル周囲の形状が新しくなり、さらにパワフルな印象を与えることを目指した。キドニーグリルの下に配置されたハイグロスブラック仕上げのエアインテークは、ブレーキシステムを冷却するとともに、洗練された雰囲気を演出している。

リアは、バンパーが新デザインだ。ボディ同色の部分の面積が拡大したすっきりとしたデザインにより、洗練されたエクステリアを追求する。少しスリムになったテールランプと、フレアしたリアホイールアーチが、ワイドで筋肉質なスタンスを強調している。エキゾーストシステムのテールパイプフィニッシャーは、エンジンのバリエーションに応じて、直径が90~100mmとなる。

◆BMWカーブドディスプレイを初採用
インテリアは、大きく変更された。「BMWカーブドディスプレイ」を『3シリーズ』に初採用する。ドライバー正面の12.3インチのインフォメーションディスプレイと、ダッシュボード中央の14.9インチのコントロールディスプレイを一体デザインとし、高解像度のフルデジタルコックピットを構築している。

8速ステップトロニックトランスミッションのシフトレバーは、新開発のコンパクトなATセレクターに置き換えられた。パドルシフトが全車に標準だ。コンパクトなATセレクターは、センターコンソールのコントロールパネルに、スタート/ストップボタン、「iDrive」コントローラー、ドライビングエクスペリエンスコントロールボタン、パーキングブレーキ、その他の車両機能スイッチとともに配置されている。

改良新型のコックピットの設計において、重視されたのはデジタル化だ。タッチコントロールと音声によるコントロールを増やして、スイッチの数を従来よりも大幅に減らした。また、最新の「BMWオペレーティングシステム8」を搭載した、としている。