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シボレー コルベット 最強、670馬力の「Z06」新型…インディ500ペースカーに

  • 《photo by Chevrolet》
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インディカーは5月10日、新型『コルベットZ06』(Chevrolet Corvette Z06)の「70thアニバーサリーエディション」が5月29日、米国で決勝レースが開催される「インディ500」のペースカーを務めると発表した。

◆インディ史上最速の女性ドライバーがペースカーをドライブ
インディ500は今年で106回目という伝統のレースだ。F1のモナコ・グランプリ、ルマン24時間耐久レースとともに、世界3大レースのひとつに数えられる。

このインディ500のペースカーを、新型コルベットZ06の70thアニバーサリーエディションが務める。ペースカーのドライバーには、サラ・フィッシャーさんを起用する。フィッシャーさんは、1999年に「インディカー・シリーズ」に初参戦。翌2000年には、同シリーズに女性として初めてフル参戦した。

2000年にはケンタッキー・スピードウェイで3位、2001年にはホームステッド・マイアミ・スピードウェイで2位の成績を残した。2002年には、インディカー・シリーズでポールポジションを獲得した最初の女性に。2002年の予選で計測された約369km/hは、女性ドライバーの最速記録だ。彼女は2010年、現役を引退している。

◆新型Z06の0-96km/h加速は2.6秒
新型コルベットZ06には、新開発の自然吸気5.5リットルV型8気筒ガソリンエンジンを搭載する。これまでに製造された自然吸気の量産V8エンジンの出力を超えることを目標に開発された。軽量のフラットプレーンクランク設計により、エンジンは大パワーを生み出すために必要な高回転域に到達することができるという。

新しいエンジンは、パワーだけでなく、サーキットで最大限のパフォーマンスを引き出すように設計されている。8600rpmからのレッドゾーンやフルレーシングスタイルのドライサンプシステム、専用のインダクション&エキゾーストシステムまで、このエンジンはまったく新しいエモーショナル性を演出する、と自負する。

また、このエンジンはDOHC化されており、チタン製インテークバルブとナトリウム充填エキゾーストバルブを支えるデュアルコイルバルブスプリングを採用する。鍛造アルミ製ピストン、鍛造チタン製コネクティングロッドにより、軽量化と高い強度も追求した。新開発のアクティブスプリットインテークマニホールドも導入した。これらにより、最大出力670hp/8400rpm、最大トルク63.6kgm/6300rpmを獲得する。従来型よりも排気量を約700cc縮小しながら、パワーは新型が20hp上回っている。新型は、0~96km/h加速2.6秒の性能を可能にした。

◆コルベットの誕生70周年を祝うモデルがペースカーに
ペースカーに起用される新型コルベットZ06は、70thアニバーサリーエディションだ。2023年のコルベットの誕生70周年を祝うモデルになる。コルベットは8世代にわたって、米国のスポーツカーのアイコンでありながら、テクノロジー、パフォーマンス、スタイルの限界を押し広げてきた、と自負する。

70thアニバーサリーエディションには、特別な「コルベットクロスフラッグ」を含めた70thアニバーサリーエディションのエンブレムや、シルプレートの70thアニバーサリーエディションのロゴ、70thアニバーサリーエディションのロゴ入りカスタムラゲッジセットなどが装備された。ペースカーは、特別なホワイトパールトライコートメタリックのボディカラーをまとう。

また、ペースカーには、サーキット走行を意識した「Z07パフォーマンスパッケージ」が装着される。このパッケージには、カーボンファイバー製ハイリアウイングとグランドエフェクト、シャシーの専用チューニング、「マグネティック・ライド・コントロール」の専用チューニング、特注のミシュラン製「カップ2 R ZP」タイヤ、ブレンボ製カーボンセラミックブレーキ、オプションのカーボンファイバー製ホイールなどが含まれている。