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ホンダ シビック 新型にハイブリッド、燃費は21.3km/リットル…欧州仕様
ホンダの欧州部門は4月13日、新型『シビック』のハイブリッド、「シビック e:HEV」(Honda Civic e:HEV)の燃費が、約21.3km/リットル(WLTPサイクル)と発表した。日本仕様の詳細は発表されていないが、日本では7月に発売される予定だ。
◆新型シビックの欧州仕様車はハイブリッドのみ
ホンダは、シビックe:HEVを欧州市場に投入することにより、『シビックハッチバック』の50周年を祝う計画だ。また、新型シビックの欧州仕様車は、ハイブリッドのみとなる。これにより、欧州ラインナップの電動化が完了するという。
ホンダのe:HEVパワートレイン技術を標準装備する新型シビックは、2022年末までにすべての欧州向け量販モデルを電動化するというホンダの目標を達成するモデルとなる。
新型では、車両全体の走行性能を高めながら、静かで落ち着いたキャビン環境を作り出すために、パワートレインのNVH対策に入念に取り組んだという。また、新型はシビック初のボディスタビライザーフロントシート構造を採用しており、乗員の安定性と快適性を向上させた、と自負する。
◆2.0リットルエンジン+2モーターハイブリッドのパワーは184hp
シビックe:HEVの新世代のハイブリッドパワートレインは、新開発の直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンアトキンソンサイクルエンジンに、2つの小型モーターを組み合わせたものだ。ハイブリッドシステム全体で、184hpのパワーと32.1kgmのトルクを引き出す。2.0リットルエンジンは、最大熱効率41%を達成している。これは、市販車で最高レベルという。
2つの強力な電気モーターが連携して、新型シビックを走行させる。エンジンは、新開発のコンパクトな「パワーコントロールユニット」によって制御される。このユニットは、パワートレインとともにボンネットの下に搭載されている。新しいパワーコントロールユニットは、電気のより速い充電と放電を可能にし、従来よりも12%電力出力を増加させた。新しいアルミ製の高電圧配線は、従来の銅配線に比べて40%軽量化されている。
後席の下には、リチウムイオンバッテリーを含めた「インテリジェントパワーユニット」の最新版をレイアウトした。従来よりも23mm小型で1kg軽量でありながら、72のセルで構成される新設計のリチウムイオンバッテリーは、エネルギー密度を向上させている。このシステムは、高い効率と瞬時のトルクと強力な加速を両立したという。
◆CO2排出量は108g/km
ハイブリッドパワートレインは、EV走行、ハイブリッド走行、エンジン走行をスムーズに切り替える。エコ、ノーマル、スポーツの3種類のドライブモードと、エンジンやトランスミッション、クラスターゲージの表示を個別に制御できるインディビジュアルモードの合計4種類のモードから選択して、必要に応じて車両のレスポンスを調整できる。
e:HEVシステムの中心となるのは、機械的摩擦を最小限に抑えるように設計されたシングルギアのトランスミッションだ。走行状況に合わせて、車両を最適化するインテリジェントなパワーコントロールユニットによって制御される。WLTPサイクルによる燃費は約21.3km/リットル、CO2排出量が108g/kmになる。
洗練されたパワートレインを、強力で安心感のあるハンドリングや直線安定性と組み合わせた。第11世代となる新型シビックは、従来型よりもホイールベースが35mm長く、リアのトレッドも広くなっている。このため、直進性能とコーナリング性能が向上し、新しい低摩擦ボールジョイントと改良されたフロントダンパーが、ダイナミックなフィーリングを高めた、としている。