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ジープのオフロード仕様「ルビコン」、20周年記念コンセプトを米国発表
ジープは4月9日、米国ユタ州モアブで開幕した「2022イースター・ジープ・サファリ」において、『ルビコン20thアニバーサリーコンセプト』(Jeep Rubicon 20th Anniversary Concept)を初公開した。
◆オフロード走行を楽しめる仕様を提案
ルビコンは、米国カリフォルニア州のオフロードの名前に由来する。「ルビコントレイル」と呼ばれる岩が点在する険しいオフロードを舞台に、ジープブランド車が開発テストを行う。ジープが最初にルビコンの名前を市販車に付してから、今年で20周年となる。
ルビコン20thアニバーサリーコンセプトには、センタースクープ付きのパフォーマンスボンネットフード、特注のハーフドア、オープンエア走行が楽しめる取り外し可能なサイドパネル付きのスカイワンタッチパワートップを装備した。
エクステリアは、ビニールラップを使って、マットな「グラナイトクリスタル」仕上げとした。ゴールドのトゥフックとエンブレム、ルビコンの20周年記念ボンネットフードデカール、アメリカンフラッグを表現したフェンダーデカール、純正アクセサリーブランドの「Mopar」のスイングゲートエアコンプレッサーも採用する。
さらに、JPP 製の2インチリフトキット、37インチのマッドテレーンタイヤ、Mopar の17インチのビードロックホイール、スチール製バンパー、ウィンチなど、オフロード走行を支援するアイテムを追加している。
◆ラングラー史上最強モデルがベース
ルビコン20thアニバーサリーコンセプトは、史上最速のラングラー、『ラングラー・ルビコン392』がベースだ。排気量6.4リットルのV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンは、最大出力470hp、最大トルク65kgmを獲得する。470hpの最大出力は、ラングラー史上最強という。
オンロードとオフロードのパフォーマンスにとって重要なのは、V8エンジンのピークトルクのおよそ75%が、ほぼアイドリング回転数の領域から得られることだ。これにより、0~96km/h加速4.5秒の加速性能や、急勾配でのエキサイティングなパフォーマンスを可能にしている。
このV8エンジンには、気筒休止テクノロジーを採用する。高速道路でのクルージングなど、エンジン負荷が少ない場合に、8気筒の半分の4気筒を休止する。燃料タンクに取り付けられた高性能ポンプは、過酷な条件下でもV8エンジンに燃料を供給し続ける。
◆「アクティブデュアルモードエキゾースト」を装備
トランスミッションは、パフォーマンスを重視した高トルク対応の8速AT「TorqueFlite8HP75」。走行条件に応じて、素早いシフトチェンジを実現する。新デザインのパフォーマンスステアリングホイールには、ラングラーとしては初めて、アルミ製パドルシフトが付く。
8速ATのギア比は、オフロードから高速道路まで対応する最適な設定とした。各ギア間のステップを、小さくしている。
「アクティブデュアルモードエキゾースト」を標準装備した。システムは自動的に作動し、エンジン負荷が高い時、排気システムのバルブを開き、排気背圧を低減する。ドライバーはボタンを押して、システムを作動させることも可能だ。デュアルパイプパフォーマンスエキゾーストシステムには、クワッドテールパイプが備わっている。