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ホンダ HR-V 新型は シビック ベース、日本の ヴェゼル より大きい…北米仕様
ホンダの米国部門のアメリカンホンダは4月4日、『HR-V』(日本名:『ヴェゼル』に相当)の新型の写真を公開した。今夏、米国市場で発売される予定だ。
◆ヴェゼルとは異なる専用のエクステリア
HR-Vは、ヴェゼルの北米バージョンとして2014年春、ニューヨークモーターショー2014で発表された。ヴェゼルについては、すでに日本などで新型が発売されているが、米国では従来型を販売している。
北米向けの新型HR-Vは、日本仕様の新型ヴェゼルとは、外観が大きく異なる。新型HR-Vのフロントマスクには、中央に大きな開口部を持つハニカムグリルがレイアウトされた。リアは、新型ヴェゼルの特徴のガーニッシュが装備されておらず、テールランプも専用デザインになっている。
ワイドなLEDヘッドライトとテールライトは、新型のアスレチックスタンスを強調している。彫刻的な表面を持つリアハッチと機能的なテールゲートスポイラーが、スポーティなプロポーションを際立たせているという。
◆大きなガラスエリアでドライバーの視認性を追求
第2世代となる新型HR-Vは、低く水平なベルトライン、長いボンネットフード、大型グリル、ワイドなトレッド、滑らかなルーフラインなどが特徴になる。
大きなガラスエリアは、ドアに取り付けられたサイドミラーと低いフェンダーの効果もあって、ドライバーに優れた視認性をもたらす。よりクリーンで高級感のあるエクステリアを実現するために、ルーフサイドの接合には、ろう付けの一種「レーザーブレーズ」技術を使用し、黒いモール部品をなくしている。また、ワイパーは通常時、フードラインの下に隠れるようにした
新型HR-Vは、大幅に向上したダイナミクスとパワートレインのレスポンスにより、洗練度を増しており、自信を持ってドライブできる、と自負する。
◆レスポンスに優れるエンジンと新設計の独立式リアサスペンション
新型HR-Vは、第11世代目となる『シビック』新型の車台をベースにしている。この点でも、日本向けの新型ヴェゼルとは異なる。新型ヴェゼルは、『フィット』のプラットフォームがベースだ。
新型HR-Vは、従来モデルよりもボディサイズが大きく、ホイールベースが長く、トレッドも拡大された。アメリカンホンダによると、スポーティで個性的かつ、週末のドライブのための室内スペースと実用性を持ったサイズでありながら、都市部でのハンドリングは機敏という。また、よりレスポンスに優れるエンジンと新設計の独立式リアサスペンションを備えたコンパクトSUVに仕上がっているという。
新型HR-Vは、初のマイカーを購入する若い顧客や、初めてホンダブランド車に乗る顧客を取り込み、再びセグメントリーダーとしての地位を向上させることを目指している。
◆最新の「ホンダ・センシング」を標準装備
新型HR-Vには、最新の「ホンダ・センシング」を標準装備する。新型シビック向けのホンダ・センシングには、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、レーンキーピングアシストなどの機能に、トラフィックジャムアシストが採用された。新型HR-Vにも、同様のホンダ・センシングが採用される見込みだ。
中でもトラフィックジャムアシストは、渋滞時の運転を支援する機能だ。高速道路での低速走行の時、前走車の車速変化に合わせながら車間距離を保ち、車線の中央付近を維持するようにステアリング操作を支援することで、ドライバーの運転負荷を軽減する。車線と前走車の検知には、カメラとミリ波レーダーを使う。
新型HR-Vには、「スポーツ」や「EX-L」などのグレードが用意される。ボディカラーには、アーバングレーパール、ミラノレッド、ノルディックフォレストパールなどが設定される予定だ。