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【フィアット 500e】全車リースで販売…5年で残価設定30%
ステランティスジャパンはフィアットブランド初の電気自動車(EV)『500e』を6月25日から全車リース方式で販売を開始すると発表した。
500eは、すでにフィアットブランドで導入済みの通常型個人リースに加えて、新たに導入する自動車保険を付帯したサブスクリプション型リースの2タイプを通じて販売する。いずれも5年リースが基本。
500eの価格は450万円から495万円で、エントリーグレードの500e Popの月額リース料はいずれも10回のボーナス払い11万円を含み、サブスク型が5万3900円、通常型が3万4000円になるという。
ステランティスジャパンの牛久保均営業本部長は500eを全車リース販売する理由について「すべての500eが販売店に戻ってくる仕組みにするためにリース販売を行う。今、EVの残価がとても厳しい状況にある。これが100%販売店に帰ってくるということは残価を守れる、お客様のクルマの価値を守れると思っている」と述べた。
またリース期間を5年としていることに関しては「政府の方針で4年以上乗らないと(EV)補助金を返さなければいけないので、まずは5年リースで始める。もし政府の補助金政策が変われば短くしたい」とのことだ。また気になる5年後の残価は「30%前後を目指したい」と牛久保氏は話す。
500eの航続は335kmで、200V普通充電と、付属のチャデモアダプターを介しての急速充電にも対応している。
また牛久保氏は500eの日本導入に際して「フィアットの73拠点に急速充電器を配置する。またステランティスのフィアットを含む340拠点にも同じ急速充電器を配置。さらに日本の大手エネルギー企業が展開する1000拠点の急速充電器も利用できるようにする」と話していた。