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【VW ID.Buzz】初代T1のデザインモチーフを採用して復活
フォルクスワーゲンは3月9日、新型EVの『ID.Buzz』(Volkswagen ID.Buzz)を欧州で発表した。ID.Buzzは、VWの新世代EVの「ID.」ファミリーに加わったミニバンだ。欧州市場では乗用のID.Buzzと、商用の『ID. Buzzカーゴ』の2種類がラインナップされる。
エクステリアには、初代の「T1」(『Bulli』とも)のデザインモチーフを取り入れた。短いオーバーハングやスペース効率の高さ、V字型のフロントマスクなどがT1から受け継がれた。オプションで、ツートンカラーが選択できる。
ID.Buzzは欧州での発売当初、全長4712mm、ホイールベース2988mmの標準ボディが導入される。2988mmのホイールベースは、フォルクスワーゲンの主力商用車の『T6』比較として、2mm違うだけだ。一方、T6の全長4904mmに対して、 ID.Buzzの全長は192mm短い。これにより、T6と同様の室内長を維持しながら、より小さな駐車スペースに停めることができるという。バッテリーは、サンドイッチ構造のフロア下に配置されており、重心を低くし、前後重量配分にも配慮した。このレイアウトのおかげで、ID.Buzz の最小回転半径は、5.55mに抑えられる。
将来的には、インテリアスペースを拡大したロングホイールベース仕様車の追加を計画する。また、ID.Buzzの全幅は1985mmで、T6よりも81mmワイドだ。全高は1937mmで、T6の全高1970mmと比較して、およそ30mm低くした。アルミホイールは、18~21インチサイズを用意している。