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アウディ『Q4 e-tron』、充電速度向上とコネクト充実…欧州2022年型

  • 《photo by Audi》
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アウディ(Audi)は3月3日、電動SUVの『Q4 e-tron』と電動SUVクーペの『Q4 e-tronスポーツバック』の2022年モデルを欧州で発表した。

◆バッテリーの8割を最短29分で充電可能に
2022年モデルでは、「40 e-tron」、「45 e-tron クワトロ」、「50 e-tron クワトロ」の3グレードが、バッテリーの熱管理と制御システムのソフトウェアをアップデートし、充電時間を短縮する。

これにより、従来の125kWを上回る最大出力135kWで急速充電することが可能に。蓄電容量82kWh(正味容量76.6kWh)のバッテリーの8割を充電する場合、充電時間は、40 e-tron グレードが29分、45 e-tron クワトロと50 e-tron クワトロが36分に短縮される。

2022年モデルには、オプションで「e-tron充電サービス」を用意する。e-tron充電サービスを利用すると、ヨーロッパ26か国の約32万か所の充電ステーションで、便利に充電が行える。

◆アマゾンの音声アシスタントの「アレクサ」を車載化
2022年モデルでは、アマゾン(Amazon)の音声アシスタントの「アレクサ(Alexa)」車載化した。これにより、「Audi connect」を使用すると、ドライバーはスケジュールーやショッピングリストを音声で管理できるだけでなく、互換性のあるスマートホームデバイスを車内から遠隔制御できるようになる。

Audi connect の「Emergency call&Service」を利用すると、緊急時にはそれぞれの国の言語で自動通報を行う。ドライバー頭上のルーフ部分に設置されたサービスコールボタンを押すことで、迅速にロードサイドアシスタンスを呼び出すことも可能だ。

オプションのMMIタッチディスプレイには、解像度1764×824ピクセルの11.6インチ画面を採用した。これは、アウディ史上、最大のディスプレイになる。11.6インチディスプレイは、「MMIプロ」と「MMIプラス」パッケージに採用されている。

◆myAudiアプリに新しい充電機能
myAudiアプリにも新機能を導入する。事前に計画されたドライブルートを、アプリから車両に簡単に送信できるようにした。 「e-tronルートプランナー」は、最新の交通状況に基づいて、充電ステーションへの立ち寄りを自動的に計画する。アプリを利用し、バッテリーの充電レベルを設定することもできる。希望の充電レベルに達すると、スマートフォンのプッシュ通知によってドライバーに知らせる。

ステアリングホイールには、ドライバーがデジタルインストルメントクラスターを操作するために使用するタッチパネルが組み込まれる。インフォテインメントとナビゲーションは、主にダッシュボード中央に配置されたMMIタッチディスプレイを使用して操作する。

インストルメントパネルは、ドライバーに向かって少し角度が付けられ、独立したエリアに分割されて、デザイン要素にもなっている2つのディスプレイを統合している。

◆1回の充電での航続は最大520km
最上位グレードの50 e-tron クワトロの場合、前後アクスルの2基の電気モーターが最大出力299psを引き出し、電動4輪駆動システムと組み合わせる。0~100km/h加速は6.2秒、最高速は180km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

45 e-tron クワトロでは、前後アクスルに搭載される2基の電気モーターの最大出力が、265psに抑えられる。電動4輪駆動システムにより、0~100km/h加速6.9秒、最高速180km/h(リミッター作動)の性能を実現する。1回の充電での航続は、最大490kmを確保している。

40 e-tronグレードは、最大出力204psの電気モーターを1基搭載し、後輪を駆動する。1回の充電で最大520kmの航続を可能にしている。