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【トヨタ ノア/ヴォクシー 新型】歴代で初めてトヨタ車体主導で開発、そのメリットは

  • 《写真撮影 中野英幸》
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8年ぶりにフルモデルチェンジし、1月13日より販売を開始したトヨタのミドルサイズミニバン、新型『ノア』と『ヴォクシー』はトヨタ車体が中心となって企画開発された。

2代目以降のノアとヴォクシーの開発責任者である水澗英紀チーフエンジニア(以下水澗CE)は、以前、トヨタに籍を置いていたが、現在はトヨタ車体の取締役・執行役員、開発本部本部長だ。これが、トヨタ車体が新型ノア・ヴォクシーの企画から開発までを担うことになったひとつの理由でもあるようだ。

その結果、開発はこれまで以上にスムーズになった。トヨタ車体開発本部領域長(兼ZH1主査)の黒柳輝治さんは、「やはり水澗CEがトヨタ自動車から我々の会社に移ってきたことが大きい」という。これまでは、「我々の中でやりたいことがあると、まず社内で決済を受けてトヨタに提案するというステップ。これは会社対会社なので必然的にあり、開発委託されていた立場なので、企画側の承認が必要だった」。そうしたことから、「もう少し早いタイミングで我々が提案すればクルマに入れることが出来た機能が、機会喪失してしまったこともあった」と振り返る。

しかし今回は、「そこがシームレスで、我々の提案、イコール企画にすること出来た。それこそユニバーサルステップやフリーストップバックドア、3rdシートの跳ね上げのワンタッチロックなども、企画でやりたいと提案し、設計からすぐにフィードバックを受けることが出来た。今回は全部折り込め、やはりスピーディになったと感じた」と述べ、思い切り腕を振るって開発が出来たことを伺わせた。