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アルピナ、BMW 8シリーズ 改良新型を早くも強化…『B8グランクーペ』発表

  • 《photo by ALPINA》
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アルピナは2月1日、改良新型アルピナ『B8グランクーペ』(ALPINA B8 Gran Coupe)を欧州で発表した。BMW『8シリーズグランクーペ』をベースにした高性能モデルになる。

アルピナは1961年に創業した。BMWのチューニングを行う小さな会社だったが、1964年にはその実力がBMW本社に認められ、BMW公認チューナーに。そして、1983年には、ドイツ政府から自動車メーカーとしての認証も受けた。アルピナの新車には、BMWのメーカー保証が適用される。

◆アルピナらしい演出が施された内外装
内外装には、アルピナらしい演出が施された。エクステリアは、ベース車両の8シリーズグランクーペの流れるようなボディラインによって形成されるエレガントなシルエットを維持しながら、空力的に最適化されたエアロパーツを追加した。

改良新型では、ベース車両と同じく、新デザインのキドニーグリルを採用した。縦バーが「ダブルブリッジ」と呼ばれる新形状になり、「ウォーターフォール」と命名されたイルミネーションで、グリル内部が照らされる。

フロントバンパーに設けられた大型エアインテークを通じて、インタークーラーに空気が供給される。リアバンパーには、ディフューザーが装着された。トランクには、アルピナらしく控えめなリアスポイラーが追加されている。ステンレス製のツインテールパイプが、リアバンパーに組み込まれる。

内装は、レザーなど幅広いパーソナライズオプションを利用して、カスタマイズできる。ALPINAのロゴが付いたクリスタルガラス仕上げのiDriveコントローラーが装備される。「BMWドライビングアシスタントプロフェッショナル」と「パーキングアシスタント」を装備した。ALPINAデザインのフルカラーデジタルディスプレイとセンタータッチディスプレイは、どちらもサイズは12.3インチとしている。

◆最大出力621psで最高速は324km/h
パワートレインは、BMWの4.4リットルV型8気筒ガソリンエンジンをチューニングして搭載する。アルピナのツインターボ「ビ・ターボ・チャージング・システム」により、最大出力621ps、最大トルク81.6kgmを獲得する。81.6kgmの最大トルクは 2000rpmの低回転域で発生し、5000rpmまで維持される。

ZF製の8速スポーツAT「スイッチトロニック」は、選択した走行モードに応じて、シフトの特性が変化する。SPORTモードでは、シフトポイントはパフォーマンスを重視。 COMFORTモードでは、高速道路などでエンジン回転数を低く保ち、リラックスしたクルージングを可能にする。それでいて、81.6kgmの最大トルク瞬時に引き出すためのレスポンスは維持される。パワフルなV8ツインターボによって、0~100km/h加速は3.4秒で駆け抜ける。最高速は324km/hに到達する。

「アルピナ・スポーツ・エキゾースト・システム」は、アルピナらしい独自のV8エンジンサウンドを奏でる。アルピナ・スポーツ・エキゾースト・システムは、走行モードとアクセル開度に応じて、控えめなサウンドから、低音を力強く響かせるエモーショナルなスポーツサウンドに変化する。

◆アルピナ伝統の20スポークデザインホイール
21インチホイールには、アルピナ伝統の20スポークデザインが採用されている。アルピナのエンブレムが配されたロック付きのセンターホイールカバーが付く。タイヤはピレリと共同開発している。

フロントアクスルには、ブレンボ製の4ピストン固定キャリパーと395mm径のブレーキディスクを装着した。リアアクスルには、フローティングキャリパーと398mm径のブレーキディスクを採用している。

インテグラルアクティブステアリングは、ZFのアクティブキネマティクスコントロールシステムにより、後輪を最大2.3度、左右に操舵することができる。低速域では、敏捷性とダイナミックなハンドリングを向上させるために、後輪を前輪とは反対側に操舵する。高速域では、後輪と前輪は同一方向に操舵され、走行安定性を追求している。