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ポルシェ、ニュルブルクリンクを仮想走行…新型EVスポーツカーの開発に導入

ポルシェ(Porsche)は12月2日、新型EVスポーツカーの開発において、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースを仮想テスト走行できる技術を導入した、と発表した。

ドイツ・ニュルブルクリンク北コースは1周20.8kmだ。狭いコースに荒れた路面、次々と現れるコーナーなど、厳しいサーキットとして知られ、多くの自動車メーカーが新車開発の舞台として、ニュルブルクリンク北コースで走行テストを行っている。

ポルシェが導入したのは、ニュルブルクリンク北コースを仮想テスト走行できる技術だ。ポルシェはこの技術を、ブランド初の市販EV『タイカン』の派生モデル、『タイカン クロスツーリスモ』に取り入れた。

ポルシェはタイカン クロスツーリスモのプロトタイプ車両が完成するまでのおよそ7か月、ニュルブルクリンク北コースで仮想テスト走行を行った。ポルシェによると、これによって開発期間の短縮や効率化が可能になるという。

すでにタイカン クロスツーリスモの仮想プロトタイプは、ニュルブルクリンク北コースを1000万km以上バーチャル走行した。ポルシェは、ニュルブルクリンク北コースで実車が8分弱のタイムを達成する上で、重要な電気エネルギーマネージメントにとくに重点を置いた、としている。