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ルノー メガーヌ EV、新世代デジタルコックピット初採用

  • 《photo by Renault》
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ルノーは1月20日、新型EVの『メガーヌE-TECHエレクトリック』(Renault Megane E-TECH Electric)に、新世代のデジタルコックピットの「OpenRスクリーン」を初採用すると発表した。

OpenRスクリーンは、グーグル(Google)の「Android OS」を搭載しており、スマートフォンと同じように簡単に操作できる、と自負する。さらに、画面は従来よりも7倍スムーズに使用できるという。

◆12インチと12.3インチの2つのスクリーン
メガーヌE-TECHエレクトリックには、2つのスクリーンで構成されたL字型のデジタルディスプレイを備えている。縦長の12インチスクリーンは、ダッシュボード中央に配置された。ドライバーの正面には、12.3インチのディスプレイが組み込まれる。

2つの画面の大きさは、合計で774平方cmに及ぶ。表示領域を最大化し、特別な没入型体験を実現するのが狙いだ。ルノーが、これまでに車両に組み込んだ最大のスクリーンになるという。ステアリングホイールのヒーター機能など、すべてのオプションのコントロールは、スクリーンを通じて行う。

最新のスマートフォンと同様、メガーヌE-TECHエレクトリックのOpenRスクリーンには、「ゴリラガラス」を使用している。衝撃に強く、傷がつきにくく、耐久性は15年という。

◆EV向けに最適化された「Googleマップ」
高度なマイクロブラインド技術を使用した反射防止コーティングによって、メガーヌE-TECHエレクトリックのダッシュボードには、バイザーがない。ダッシュボードのスクリーンには反射防止コーティングが施され、コンピューターのプライバシースクリーンと同じマイクロブラインドテクノロジーを採用した。これにより、メーターを日光から保護するバイザーが不要になった。そのため、インテリアデザインの自由度が増している。

スマートフォンと同様に、「OpenRLink」システムは「AndroidOS」で実行されるため、「Googleマップ」などのアプリが標準で組み込まれる。グーグルの「AndroidAuto」とAppleの「CarPlay」も利用できる。ディスプレイは、平均的なスマートフォン画面の6倍の大きさとした。

Googleマップも、EV用に最適化されている。たとえば、EV専用のルートプランナーが採用される。ルートプランナーは、リアルタイムの車両データ、気象情報などを考慮して、充電ステーションに立ち寄ることを提案し、その充電ステーションに到着した時のバッテリー残量をドライバーに伝える。また、目的地に到着した時のバッテリー残量を予測することもできる。地図は定期的に更新されるため、正確さが増すという。

◆ディスプレイの動きは従来よりも7倍スムーズ
このOpenRLinkシステムには、ルノーの「イージーリンク」の開発や顧客のフィードバックから得られたノウハウが生かされている。シンプルな操作性が重視されており、通常必要な機能の9割は、1回か2回クリックするだけで、画面に表示されるようにした。

ハードウェアの面では、ルノーはクアルコムと提携を結び、第3世代の「Snapdragon Automotive Cockpit」プラットフォームを採用した。その結果、メガーヌE-TECHエレクトリックのディスプレイの動きは、従来よりも7倍スムーズという。

また、2つの画面をペアリングするソフトウェアは、LG エレクトロニクスと開発した。これにより、たとえば、ステアリングホイールの向こう側のディスプレイに、ナビゲーションマップを表示できる。

メガーヌE-TECHエレクトリックでは、ステアリングホイールのデザインにもこだわったという。運転する喜びとメーターの視認性を両立するのが狙いだ。ステアリングホイールは、センターコンソールをできるだけスリムにするために、多くのスイッチを付けた。また、大型のデジタルディスプレイを見やすくするために、正方形に近いステアリングホイールを採用した、としている。