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ジープ コンパス にも新開発ハイブリッド、EVモード採用…欧州発表
ジープは1月20日、欧州向けの『コンパス』(Jeep Compass)に新開発のハイブリッドシステム、「eハイブリッド」搭載車を設定すると発表した。
◆燃費とCO2排出量を最大15%削減
eハイブリッドのエンジンは、1.5リットル直列4気筒ガソリンターボユニットだ。この「Global Small Engine」ファミリーの新エンジンは、ミラーサイクルにより熱効率を向上させた。12.5対1の高い圧縮比、コンパクトな燃焼室、デュアル可変バルブタイミング、高タンブル吸気ダクトを備えた新しいシリンダーヘッドを採用。最大350バールの高圧で燃料を噴射する直噴システムも導入した。最大出力は130hp、最大トルクは24.5kgmを引き出す。トランスミッションは、新開発の7速デュアルクラッチを組み合わせている。
eハイブリッドには、最大出力20hp、最大トルク13.7kgmの電気モーターを採用する。このモーターにより、始動時や低速時、クルージング時、駐車操作時に、エンジンを停止させて、EV走行することができる。これにより、従来のガソリンエンジン搭載車と比較して、燃費とCO2排出量を最大15%削減するという。
エンジンには、48ボルトで作動するベルトスタータージェネレーターも搭載する。ブレーキシステムには、運動エネルギーの回収を最大化し、効率を向上させる回生ブレーキを使用した「オートチャージ」機能付きのインテリジェントブレーキシステムが導入されている。
◆エンジンをモーターがアシストしトルクを増加させる「e-ブースト」モード
eハイブリッドは、モーターを使用して静かに発進する。サイレント走行モードでは、ガソリンエンジンを始動することなく、発進できる。車両が減速する時や、ブレーキをかけた場合には、回生ブレーキが作動し、ブレーキ時に発生するエネルギーを回収する。
「e-ブースト」モードでは、ガソリンエンジンを電気モーターがアシストし、トルクを増加させることができる。さらに、電気モーターのトルクを利用することにより、ガソリンエンジンの作動を最適化することが可能だ。EVモードでは、ガソリンエンジンをオフにした状態で、電気モーターのみを使用して、ゼロエミッションで走行できる。
コンパスのeハイブリッドは、電気モーターを使ったさまざまな機能がある。「e-ローンチ」は、信号などで停止して再始動する時に、電気モーターのみを使用して車両を発進させる。「e-クリーピング」は、低速域でのクリープモード。「 e-キューイング」は、渋滞時などに有効なフルエレクトリックモードでの「ストップ&ゴー」を可能にする。「e-パーキング」は、電気モーターのみを使用して、駐車を静かに簡単に行えるようにする。
◆欧州向けジープで初のレベル2の自動運転が可能
コンパスのeハイブリッドには、道路標識を読み取ってディスプレイに表示する交通標識認識システムが採用された。インテリジェントスピードアシストは、制限速度内に車両の速度を自動的に維持する。歩行者と自転車を認識する自動ブレーキや、新しいハイウェイアシストも利用できる。
ヨーロッパで販売されているジープモデルで初めて、このドライバーアシスタンスシステムは、レベル2の自動運転を可能にした。これは、アダプティブクルーズコントロールとレーンセンタリングの組み合わせを使用したもの。高速道路での運転時に、速度とステアリングを自動的に調整する、としている。