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新型発表間近のトヨタ ノア & ヴォクシー、人気ミニバンのルーツとは【懐かしのカーカタログ】

  • 《カタログ写真撮影 島崎七生人》
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トヨタのミニバン『ノア』と『ヴォクシー』のフルモデルチェンジが秒読み段階だ。そこで今回はこの人気車のルーツ、歴代車、派生車を当時のカタログとともに振り返ってみたい。

タウンエース(1976年)
『ノア&ヴォクシー』のルーツにあたる『タウンエース』は、『ライトエース』と『ハイエース』の中間の車種として登場。フロントシート下にエンジンを搭載する、いわゆるキャブオーバー型の1ボックスで、版系とともに乗用車のワゴンが設定された。乗車定員は8名で、標準ルーフのほかにハイルーフも用意。カタログの最初のヘッドコピーは「カーライフもちょっと巾ひろ。8人乗りの、タウンエースワゴンはワイドなレジャーカーです。」だった。

タウンエース・2代目(1982年)
ワンボックスのいかにも80年代的な直線基調の近代的なスタイルに生まれ変わったのがこの2代目。標準ルーフよりやや高いミドルルーフをワゴンの標準とし、さらにハイルーフが設定され、観光バスのようなツインムーンルーフも登場。この時代に流行った回転対座シートやフルフラットなどの機能や、電動カーテンなども用意された。乗車定員は仕様により5、6、7、8、9名のいずれかの設定。

タウンエース・ノア(1996年)
セミキャブオーバーと呼ばれる、エンジンを前方に搭載する車両レイアウトを新たに採用。兄弟車に『ライトエース・ノア』が設定された。

最上級モデルに2列目がキャプテンシートの7名乗りを設定し、そのほかは8名乗り。車高を上げ4WDらしいスタイルを採り入れたフィールドツアラーも用意された。

ノア/ヴォクシー(2001年)
この世代から新たにFFプラットフォームを採用。車名を『ノア』とし、兄弟車の『ヴォクシー』が誕生した。低床を基本に2、3列目のシートスライドや回転対座機構を採用。インパネはセンターメーター&ガングリップタイプのシフトレバーも採用した。乗り心地と車両安定性を両立させるH∞(インフィニティ)-TEMS、VSC & TRCも投入された。80万台の販売台数を記録した。

ノア/ヴォクシー(2007年)
『ノア』(カタログ写真は『ヴォクシー』)の2世代目。仕様によりボディサイズ(全幅)は1720mmと1695mmの2タイプを設定。吸気・排気バルブタイミングを最適コントロールするDual VVT-iと吸気バルブリフトを連続的に変化させる機構を加えたVALVEMATIC付きのエンジン(2リットルの3ZR-FAE型)などを設定。カーテンシールドエアバッグ、ブレーキアシスト、頭部衝撃緩和構造インテリアなども採用。パワースライドドア(両側イージークローザー・挟み込み防止機能付き)、パワーバックドアは標準装備。

エスクァイア(2014年)
『ノア』『ヴォクシー』に次ぐ3番目の兄弟車として登場したのがこの『エスクァイア』。

先行2車とはひと味もふた味も違う、インパクト絶大なフロントマスクを採用するのが何よりもの特徴。カタログも赤と黒を基調に、ただのファミリー路線とは一線を画す打ち出し。とはいえこの世代ではハイブリッドシステムが投入され、走行モードに“EVモード”が備わるなどしている。