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ジープ グランドチェロキー、インフォテインメントの作動を5倍速く
ジープは12月21日、米国ラスベガスで2022年1月に開催されるCES 2022において、2022年型『グランドチェロキー』(Jeep Grand Cherokee)を初公開すると発表した。プラグインハイブリッド車(PHV)の「4xe」(フォーバイイー)の「Uconnect 5」搭載車を初公開する予定だ。
4xeは、ジープブランドのPHVに付される名称だ。すでに、『レネゲード』にPHVの『レネゲード4xe』と、コンパスにPHVの『コンパス4xe』、『ラングラー』にPHVの『ラングラー4xe』が用意されている。
ジープは、レネゲードとコンパス、ラングラーに続いて、グランドチェロキーにも、歴代で初のPHVの4xeを拡大展開した。ジープブランドは、2025年までにすべてのSUVセグメントにEVを用意することにより、「ゼロエミッションフリーダム」を達成することを目指している。
◆ダッシュボード中央には新世代の10.1インチディスプレイ
2022年モデルには、最新のインフォテインメントシステムとして、「Uconnect 5」を搭載する。ダッシュボード中央には、新世代の10.1インチディスプレイをレイアウトした。ドライバーの正面には、10.25インチのフレームレスデジタルゲージクラスターを採用している。
最新のUconnect 5は、従来よりも5倍速い作動速度を可能にした。これにより、ナビゲーションシステムの目的地検索などが、よりスムーズに行える。
さらに、2022年モデルのグランドチェロキーでは、無線(OTA)による車載ソフトウェアの更新が可能になる。最新のソフトウェアへのアップデートが、ディーラーや整備工場に入庫することなく、できるようになる。
◆PHVシステム全体のパワーは375hp
PHVパワートレインは、エンジンが直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボだ。シリンダーヘッドに直接取り付けられたツインスクロールの低慣性ターボチャージャーによって、優れたレスポンスとパフォーマンス、燃費を追求している。
従来のオルタネーターに代えて、水冷式のモータージェネレーターユニットを採用する。モーターは、8速ATと一体設計された。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、375hpのパワーと65kgmのトルクを獲得する。
「フロントアクスル・ディスコネクト」を採用する。路面状況からAWDを必要としないと車両が判断した場合、フロントアクスルを切り離し、自動的に後輪駆動に切り替わる。これにより、パワートレインの抵抗が減少し、燃費が向上するという。車両が4WDを必要と判断すると、自動的に4WDに切り替わる。
◆EVモードは最大40km
バッテリーは、蓄電容量が17kWhだ。EVモードでは、WLTPサイクルで最大約40kmをゼロエミッション走行できる。エンジン駆動を併用すると、ガソリン満タンで最大708kmの航続を可能にしている。
充電ポートは、左フロントフェンダーに設けられた。充電状態を示すLEDインジケータが備わる。インストルメントパネル上部にLEDバッテリー残量モニターを装備し、充電中の電池残量を確認できるようにした。
回生ブレーキを搭載する。ドライバーがブレーキペダルを踏むと、パワートレインコントロールが電気モーターから最大0.25gの回生ブレーキを作動させ、車両を減速させる。
◆バッテリー残量が少なくなると自動的に「ハイブリッド」モードに
「E Selec」と呼ばれる3種類の走行モードが切り替えられる。ドライバーは、ステアリングホイール左側のインストルメントパネルのボタンを操作して、パワートレインモードを選択する。選択したモードに関係なく、バッテリー残量が少なくなると、自動的に「ハイブリッド」モードに切り替わる。
ハイブリッドモードは基本モードで、2.0リットルエンジンと電気モーターのトルクを最適にバランスする。このモードでは、パワートレインは最初にバッテリーの電力を使用し、バッテリー残量が少なくなると、エンジンからの駆動力を追加する。
「エレクトリック」モードでは、パワートレインは、バッテリー残量が少なくなるまで、ゼロエミッションで走行する。「eセーブ」モードでは、2.0リッターエンジンからの駆動力を優先し、バッテリーの電力を節約する。ドライバーは、Uconnect5のモニターを介して、eセーブモード中に、バッテリーセーブとバッテリー充電のどちらかを選択することもできる、としている。