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トヨタ カローラ ハイブリッド 、燃費は歴代最高…2022年型を米国発表
トヨタ自動車の米国部門は12月16日、『カローラ・セダン・ハイブリッド』(Toyota Corolla Sedan Hybrid)の2022年モデルを発表した。
◆1.8リットルエンジン+2モーターのハイブリッド
現行カローラ・セダンは、米国向けとしては歴代初のハイブリッドが設定されている。2ZR-FXE型アトキンソンサイクル1.8リットル直列4気筒ガソリンエンジンに、2個のモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載する。このハイブリッドシステムは、システム全体で121hpのパワーを引き出す。
バッテリー(二次電池)はニッケル水素で、「ハイパープライムニッケル」と呼ばれる新技術を導入した。従来よりも小型軽量で、リアシートの下に搭載されており、後席シートバックを60対40で折り畳み、トランクスペースが拡大できる。
◆走行モードはEVやエコなど4種類
走行モードは、ノーマル、エコ、スポーツ、EVの4種類だ。ノーマルモードでは、ハイブリッドシステムが燃費と車両の加速性能を、最適にバランスさせる。アクセル開度は、ペダル操作に応じて直線的に変化する。
エコモードでは、アクセルペダルからの入力を抑えることにより、ハイブリッドシステムの効率を向上させる。スポーツモードでは、エンジンをモーターがフルアシストし、加速性能を引き上げる。EVモードは、バッテリーの充電レベルなどの条件に応じて、短距離をゼロエミッション走行できる。
この効果もあって、米国EPA(環境保護局)燃費は、市街地モードが53マイル/ガロン(約22.5km/リットル)、高速と複合モードがそれぞれ52マイル/ガロン(約22.1km/リットル)になる見通し。歴代カローラの米国仕様で最高燃費になるという。
◆「トヨタセーフティセンス2.0」を全車に標準装備
「トヨタセーフティセンス2.0」を全車に標準装備した。「PCS」(プリ・コリジョン・システム)は、ミリ波レーダーセンサーとカメラセンサーを使用して、前方の車両や歩行者、自転車などを高精度に検出する。PCSが衝突の可能性が高いと判断した場合や、衝突が避けられないと判断した場合、システムが自動的にブレーキを作動させて衝突を回避するか、衝撃を緩和するように設計されている。
DRCC(ダイナミック・レーダー・クルーズ・コントロール)は、ミリ波レーダーセンサーとカメラセンサーによって、高速道路で先行車と一定の車間距離を維持しながら追従走行できるもの。全速度域DRCCでは、ストップ&ゴーを含めた低速追従が可能だ。
ステアリングアシスト付きLDA(車線逸脱警報)は、マルチインフォメーションディスプレイを通じて、ドライバーに車線の逸脱を警告する。LTA(レーン・トレース・アシスト)は、ドライバーが常に車線の中央を走行できるように、ステアリングをアシストする。
RSA(ロード・サイン・アシスト)は、制限速度、一時停止、進入禁止などの道路標識を読み取り、ダッシュボードのマルチインフォメーションディスプレイに表示して、ドライバーの安全運転を支援する。
◆最適なアクセルペダル操作をドライバーに促す機能
コネクティビティの面では、「Entune 3.0 Audio」を標準装備した。このオーディオには、8インチのタッチスクリーンディスプレイが採用される。Appleの「CarPlay」やグーグルの「Android Auto」、アマゾン(Amazon)のAI音声認識アシスト、「アレクサ」(Alexa)と連携する。セーフティコネクトやWi-Fi接続、テレナブ社が開発したナビゲーションシステムの「スカウトGPSリンク」にも対応する。
AppleのiPhoneとCarPlayに対応した車両をBluetooth接続し、マイクに話しかけてハンズフリーでiPhoneを操作する「Siri eyes free」、iPod接続とコントロール機能を備えたUSB 2.0ポートなどが採用される。「Entune 3.0 App Suite」では、最新の天気や交通情報などが取得できる。
ドライバー正面の7インチのマルチインフォメーションディスプレイには、ハイブリッドシステムインジケーターと、リアルタイムのバッテリー充電ステータスインジケーターを表示する。ECOアクセラレータガイダンスは、運転条件に合わせて最適なアクセルペダル操作をドライバーに促すことにより、燃費性能を追求する、としている。