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フィアット 500X 改良新型、新世代1.3ターボ搭載…ロサンゼルスモーターショー2018で発表へ
◆デビューから4年、初の本格改良
フィアットは11月26日、米国で11月28日に開幕するロサンゼルスモーターショー2018において、フィアット『500X』(Fiat 500X)の2019年モデルを初公開すると発表した。
フィアット500Xは、フィアット「500」シリーズに2014年秋に加わった派生モデルで、小型のSUVだ。ハッチバックの500、MPVのフィアット「500L」などに続いて、500シリーズがバリエーションを拡大した。この500Xがデビューからおよそ4年が経過し、初の本格改良を実施した。
2019年モデルでは、全車にLEDを使用したデイタイムランニングライトとテールランプを標準装備した。オプションでフルLEDヘッドライトが選択でき、従来のキセノンよりも20%明るい配光を実現する。フロントグリルやバンパーも新デザインとして、表情を変化させた。
2019年モデルのインテリアには、新設計のインストルメントクラスターを採用する。視認性の高いグラフィックスを備えており、スピードメーターとタコメーターの2つのアナログメーターが配置され、中央の3.5インチのTFTディスプレイにドライバーに必要な情報を表示する。
◆「Uconnect」システムの第4世代バージョンを採用
2019年モデルには、フィアットの車載コネクティビティ、「Uconnect」システムの第4世代バージョン、「Uconnect 4」を採用する。Uconnect 4システムでは、起動時間の短縮、処理能力の向上、鮮明な画像、高解像度とシャープなグラフィックスによるパフォーマンスの向上などが図られた。また2019年モデルには、Appleの「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」に対応した7インチタッチスクリーンオーディオを標準装備した。ナビゲーションシステム、Bluetoothハンズフリー通話、音声コマンドとストリーミング音声、SiriusXMラジオなども用意している。
AppleのCarPlayにより、iPhoneユーザーは、音声コントロールの「Siri」またはUconnectタッチスクリーンを通じて、Apple Maps、メッセージ、電話、Apple Musicにアクセスできる。Android Autoでは、Uconnect の7インチタッチスクリーンまたはステアリングホイールスイッチを使用して、Googleの音声検索、Googleマップ、Google Playミュージックにアクセスできる。
◆「交通標識認識システム」を全グレードに標準装備
2019年モデルのフィアット500Xには、新しい「交通標識認識システム」を全グレードに標準装備。これは、フロントガラスの内側に取り付けられたカメラが、速度制限などの道路標識を読み取る。取得されたデータはリアルタイムでメーターパネルのディスプレイに送信され、ドライバーに警告を行う。車線逸脱警報システムの「レーンアシスト」も、全車に標準装備。カメラの光学センサーを使用して、車線内の車両の位置を検出。ウインカーを作動させずに車線を逸脱しそうになると、警告を発し、元の車線に戻してくれる。レーンアシストは60~180km/hの範囲で作動する。
「ブラインドスポットアラート」は、レーダーセンサーを使用し、車線変更時や追い越し時にドライバーを支援する。死角に他の車両がいて、衝突の危険があると車両が判断した場合、ドアミラーのランプを点滅させて、ドライバーに警告する。「アダプティブハイビーム」機能を備えたオートヘッドライトは、明るさに応じて自動的にヘッドライトをオン/オフ。前方に他の車両を検出すると、ハイビームをロービームに切り替えるアダプティブハイビーム機能が備わる。「セーフティディスタンスマネージャー」は、アダプティブクルーズコントロール。30km/h以上で作動し、ドライバーが設定した速度と車間を維持。前方の車両に接近した場合や、別の車両が前方に車線変更した場合には、自動的に減速。前方の車両が加速したり、別のレーンに移動したりした場合には、自動的に加速して設定速度に戻る。
◆ガソリンエンジンを新世代ユニットに一新
2019年モデルでは、ガソリンエンジンを新世代ユニットに一新した。吸気バルブの開度とタイミングを連続的に制御することで、燃焼効率をさらに最適化する「マルチエア」テクノロジーの第3世代を導入した。直噴1.3リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力177hp、最大トルク29kgmを発生する。従来のエンジンに対して、トルクを引き上げているのが特徴で、フィアィトによると、クラス最高レベルのトルクを生み出すという。トランスミッションは、9速ATを組み合わせた。アイドリングストップ機能が付く。