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ルノーの商用バン『トラフィック』、改良新型が11月16日に発表予定
ルノーグループは、11月16日にフランス・リヨンで開幕する「Solutrans trade fair」において、改良新型『トラフィック』(Renault Trafic)の実車をワールドプレミアすると発表した。
初代トラフィックは1980年に発表された。以来、世界50か国で220万人以上の顧客を獲得したルノーのLCV(軽商用車)のベストセラーモデルだ。乗用ミニバン仕様もラインナップされている。
◆10種類の新しい先進運転支援システムが選択可能
改良新型では、エンジンの選択肢を増やし、最大出力110~170hpの4種類の「Blue dCi」ディーゼルエンジンを設定した。2.0リットルエンジンは、グレードに応じて最大出力が5~10hpアップし、トルクも増やした。すべてのエンジンが、欧州の排ガス基準の「Euro6d-Full」規格に適合する。
エンジンのストップ&スタート機能を装備した。トランスミッションはMTを基本に、Blue dCiの150と170バージョンは、デュアルクラッチの「EDC」も選択できる。
幅広い先進運転支援システム(ADAS)を用意した。アダプティブクルーズコントロール、ブレーキ機能付きクルーズコントロール/スピードリミッター、自動ハイビーム、車線逸脱警告、死角警告、アクティブ自動ブレーキ、速度超過アラート付きの交通標識認識など、10種類の新しいADASが選択できる。フロント、リア、サイドにはパーキングセンサー、リアにはパーキングカメラを装着することも可能だ。
◆新デザインのグリルやバンパーを採用
改良新型は、フロントマスクを一新した。より水平なボンネットフードと垂直なフロントグリル、フルLEDヘッドライト、新デザインのバンパーを採用する。ボディカラーは全8色で、新色のクムルスブルーが用意された。新形状の無線アンテナ、新デザインの17インチホイールとホイールカバーも装備している。
インテリアは、ダッシュボードを新設計した。ドアパネルにまで伸びる水平基調のデザインとし、室内スペースをより広く感じさせることを狙う。インストルメントパネル、ドアパネル、シフトレバーは新デザインで、クロームのアクセントが追加された。これにより、見た目の品質を向上させているという。
セグメントで最高の4150mmの荷室長を持たせた。キーまたはハンズフリーカードを使用して、ドライバーはキャビンや荷室をロックしたり、ロック解除したりすることができる。オプションのLED室内照明は、荷物や工具の積み下ろしを支援するために、標準のハロゲンランプの5倍の500ルーメンの明るさとした。
◆移動オフィスとしても使えるキャビン
ナビゲーションシステムが組み込まれたルノーの「EASYLINK」マルチメディアシステムを搭載する。グーグルの「AndroidAuto」とAppleの「CarPlay」に対応した8インチのタッチスクリーンディスプレイが装備される。出力15Wで充電できる誘導式のスマートフォン充電器が付属する。ドライバー正面のインストルメントパネルには、4.2インチのカラークラスターが組み込まれた。3つのUSBスロットも配置されている。
電動格納式ドアミラー、大型アームレスト、新しいドアパネルを採用する。前席中央の背もたれを折りたためばテーブルとなり、A4サイズのパソコンを置いてキャビンをモバイルオフィスに変えることができる。このテーブルは、ランチ休憩にも利用できる。キャビンには新しい「EASY LIFE」収納などのソリューションを導入した。助手席の下の54リットルの収納を含めて、合計88リットルの収納スペースはクラス最高という。
幅広いオプションやアクセサリーにより、275種類の仕様にカスタマイズできる。商用バンモデルは2種類の全長と2種類の全高が選べる。荷室の容量は、5.8~8.9立法m。キャブ仕様では、荷台部分を大型ボックス、冷蔵庫、フードトラック、ダンプカーなどに架装できる、としている。