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【GR 86 新型】ついに正式発売、スバルBRZと差別化「GRらしい味」に…価格は279万9000円から

  • 《写真提供 TOYOTA GAZOO Racing》
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トヨタGAZOOレーシング(TGR)は、2ドアスポーツカーの新型『GR 86』を10月28日より発売した。

従来の『86(ハチロク)』からその名を改めた新型GR 86は、『GRスープラ』『GRヤリス』に続く、TGRが展開するスポーツカーシリーズ「GR」のグローバルモデル第3弾。

スバルの新型『BRZ』(7月29日に発表)とクルマのベースを共有しながらも、「ドライバーの意のままに操れる”手の内感”」、「限界域でのリニアな応答、キビキビした走り」といった「GRらしい走りの味」を持たせることに注力。86の伝統を継承しつつ、スバル開発陣と切磋琢磨しながら「GRらしい走りの味」を追求した結果、86は「更なる高い次元でのダイレクトで気持ちのいい走り」を持つGR86へと生まれ変わった。

グレードは上から「RZ」「SZ」「RC」の3種類を展開。RZ/SZは6速ATと6速MTをそれぞれ用意、RCは6速MTのみとなる。価格は279万9000円から351万2000円。サブスクリプションサービス「KINTO」では、初めて車両のカスタマイズを可能(一部ケースを除く)にし、月額2万1450円から提供する。

なお、発売にあたり、TGRは、富士スピードウェイが主催する「FUJI 86 STYLE with BRZ 2021」に出展する。イベントではいち早くGR 86に乗ることができるほか、BRZと乗り比べもできるなど、GR 86の「走りの味」を体感できるコンテンツを用意。また、イベントの様子はTGR公式YouTubeチャンネルにて生配信する。

◆FRスポーツを主張するスタイリング

エクステリアはベルトラインから水平に通ったフェンダートップによって、FRスポーツを主張する造形とした。水平に低く通ったアンダーボディとキャビン後部の絞り込みで、意のままの走りを想起させるワイドなスタンスと低重心を表現している。フロントはGRブランド専用の「ファンクショナル マトリックス グリル」を採用し、機能性とエモーショナルさを両立した。

インテリアは水平に構成されたインパネとスイッチなどの操作系を最適配置し、運転に集中できる空間を実現した。メーターは7インチTFTディスプレイを採用。水平対向エンジンのピストンの動きをモチーフにしたオープニングアニメーションにより、走行前の高揚感を高める。

メーター表示は走行モード別に変化。ノーマルモードでは円形のタコメーター内にスピードを大きく表示し、スポーツモード(ATのみ)ではタコゲージの先端やリングが赤色に、トラックモードではレーシングカーのメーターを参考に回転数などを大きく表示し、スポーティな走りを視覚からも演出する。

フロントシートは体をホールドする部分を独立したパッド形状とし、軽量なシートに。さらにスポーツ走行による前後左右Gにも耐えうるよう、グリップ性に優れた素材をシート表皮に採用。クルマとの一体感を感じられるような座り心地を実現した。

◆2.4リットル水平対向4気筒エンジンを新採用、最高出力は235psにアップ

パワーユニットは「軽量コンパクトかつ低重心な水平対向4気筒エンジン」という特徴はそのままに、排気量を2リットルから2.4リットルへ拡大し、最高出力235ps(従来型比+28ps)/最大トルク250Nm(+38Nm)に動力性能を向上。0-100km/h加速性能は従来型の7.4秒から6.3秒に高めた。あわせてレスポンスを向上させ、高回転域までストレスなく伸びるフィーリングを実現した。

また、燃料を燃焼室に直接噴射する「筒内直接噴射」と、吸気ポートに噴射する通常の「ポート噴射」、この2種類を運転状況に応じて最適に制御する専用ツインインジェクターを備えたトヨタの「D-4S」を採用。吸気・排気効率を高める可変バルブタイミングを搭載したスバルの水平対向エンジンとの融合を図っている。

◆超低重心FRパッケージを継承、キビキビとした走りを進化

ボディサイズは全長4265mm×全幅1775mm×全高1310mm、ホイールベースは2575mm。パッケージ、サイズは従来型を継承し、ほぼそのままに。全高やヒップポイントを低く抑え、シートポジションを車両の内側に設定することでさらなる低重心化と回頭性を向上させた。加速時のスピード感や、クルマが手足のように動く感覚を体感できる。

また、街乗りから限界走行まで、どんな速度域でも「走る楽しさ」を感じられる性能を目指し、ボディ剛性を向上。従来型比で横曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50%向上させることで、高速コーナーにおける軽快なハンドリングなど、優れた操縦安定性能を確保した。高張力鋼板の拡大採用をはじめ、フロントフェンダーとエンジンフード、エンジンアンダーカバー、ルーフにアルミ材を使用し、軽量設計も徹底している。

さらにモータースポーツ参戦車からフィードバックされたフロントエアアウトレットをはじめ、サイドシルスポイラー、ダックテールなどを採用。実車走行評価や風洞設備での検証を繰り返し実施し、フロントの接地性やリヤの安定性をはじめ、優れた操縦応答性と安定性を確保した。

安全面ではスバルの運転支援システム「アイサイト」を採用(ATのみ)。通常走行における安全サポートや、衝突回避、または被害軽減に貢献するプリクラッシュブレーキなどを搭載する。