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MINI、ブラック基調の「シャドー・エディション」の設定を拡大
MINIは10月25日、「シャドー・エディション」(Shadow Edition)をMINI『ハッチバック』、MINI『コンバーチブル』、EVのMINI『エレクトリック』に英国本国で拡大展開すると発表した。
シャドー・エディションは、ブラック基調のエクステリアや、専用のフロントフェンダーデザインとグラフィックを採用した。装備も充実させているのが特長だ。
MINIは2021年初頭、英国でMINI『クラブマン』とMINI『カントリーマン』(日本名:MINI『クロスオーバー』に相当)にシャドー・エディションを設定した。当初は英国専用車だったシャドー・エディションだが、10月18日、MINIクロスオーバーのシャドー・エディションが日本市場に導入された。
MINIはこのシャドー・エディションを英国本国において、MINIハッチバック、MINIコンバーチブル、EVのMINIエレクトリックに拡大展開する。
◆ブラック基調の外装にシルバーのアクセント
3車種のシャドー・エディションは、ミッドナイトブラックメタリックのボディカラーとした。シルバーのルーフ(ハッチバック)とドアミラーカバー(ハッチバックとコンバーチブル)、ピアノブラックのエクステリアがコントラストを生み出している。
MINIハッチバックとMINIコンバーチブルのシャドー・エディションは、18インチの「ジョンクーパーワークス」のスポークアルミホイール、シルバールーフとドアミラーカバー、ジョンクーパーワークスのスポイラーを含む「ジョンクーパーワークス・エアロダイナミックキット」、LEDヘッドライトとテールライトが装備される。
◆フロントフェンダーに専用ストライプ
すべてのモデルには、フロントフェンダーの専用ストライプと、一体設計のスカットルトリムが採用された。MINIハッチバックには、ルーフに「シャドー」のロゴが配される。
インテリアには、アンスラサイトのヘッドライニングとピアノブラックトリムが付き、ダッシュトリムとトレッドプレートには、特別なグラフィックが添えられる。ジョンクーパーワークスのスポーツシートと、チリレッドのコントラストステッチを施したスポーツレザーステアリングホイールも装備している。
シャドー・エディションには、「MINI Connected」を備えた8.8インチのインフォテインメントディスプレイ、USBオーディオ付きBluetooth、レインセンサーとオートヘッドライト、インテリジェント緊急通話(E-Call)が装備されている。コンフォートパック、コンフォートプラスパック、ワイヤレス充電とヘッドアップディスプレイを含むナビゲーションプラスパックは、オプションで選択できる。
◆EVはフルブラック仕上げに
MINIエレクトリックのシャドー・エディションには、ピアノブラックのエクステリア、ミッドナイトブラックメタリックのルーフとドアミラーカバーを採用した。17インチの「テンタクル」スポークアルミホイールを標準装備している。
電気モーターは、フロントのボンネット内に搭載される。パワーエレクトロニクスやトランスミッションと一体のコンパクト設計とした。最大出力は184hp、最大トルクは27.5kgmを引き出す。0~60km/h加速は3.9秒、0~100km/h加速は7.3秒の性能を発揮する。最高速はリミッターにより、150km/hに制限される。
高電圧バッテリーは、12個のモジュールを持つリチウムイオンだ。蓄電容量は32.6kWhで、車両の床下にT字型にレイアウトされる。1回の充電での航続は、最大で234km(WLTP計測)を確保した。充電は、出力11kWのチャージャーを使って3時間半だ。出力50kWの急速充電ステーションなら、35分でバッテリーの80%の容量を充電できる。
ドライブモードは、トグルバーの右側にあるスイッチで選択する。4種類のドライブモードを用意した。スポーツモードでは、ステアリング特性がよりダイレクトとなり、ドライブシステムのレスポンスが向上する。グリーン+モードでは、航続を延ばすために、ヒーター、エアコン、シートヒーターなど、快適機能が制限または無効になる。
加減速は、アクセルペダルのみのワンペダルで行える。ドライバーがアクセルから足を離すと、すぐに車両は減速する。電気モーターが発電機の機能を果たし、運動エネルギーを電力に変換し、この電力を高電圧バッテリーに蓄える、としている。