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VW ゴルフ のセダン版『ジェッタ』、新エンジン搭載…高速燃費が向上
フォルクスワーゲンは10月13日、改良新型『ジェッタ』(Volkswagen Jetta)の米国EPA(環境保護局)予想燃費が、高速走行で約18.3km/リットルに向上した、と発表した。米国で販売されている新車の平均燃費と比較して、5年間で1500ドル節約できるという。
初代ジェッタは1979年に誕生した。ハッチバックの『ゴルフ』のセダン版として登場した。1981年には、日本市場にも導入されている。2代目ジェッタは1984年に発表。日本では、この2世代目モデルまでが、ジェッタを名乗り、以後、3代目は『ヴェント』、4代目は『ボーラ』として販売された。2005年にデビューした5代目モデルは、再びジェッタの名前で日本市場に導入された。
2018年1月、デトロイトモーターショー2018で初公開された現行ジェッタは、7世代目モデルだ。現行型は、フォルクスワーゲンの最新モジュラー車台、「MQB」をベースに開発された。ボディサイズは、全長が4702mm、全幅が1799mm、全高が1459mm、ホイールベースが2686mm。ボディサイズの大型化の効果で、室内のゆとりが拡大しており、トランク容量は510リットルを確保した。
◆ミラーサイクルの1.5リットルターボエンジン搭載
この現行ジェッタがデビューから約3年半を経て、初の本格改良を実施し、改良新型が発表された。改良新型のパワートレインは、ミラーサイクルの「EA211型」直噴1.5リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンに変更された。吸気行程の早い段階で吸気バルブを閉じることで、燃費性能を追求した。最大11.5の高い圧縮比によって、低速トルクも向上させている。APSコーティングされたシリンダーライナーにより、鉄粉がシリンダーブロックにプラズマコーティングされ、シリンダーライナーとピストンリングの間の摩擦を低減した。
エンジンのさまざまな部分の液体の流れを効率的に制御することにより、迅速にエンジンを暖めることが可能に。可変タービンジオメトリ(VTG)により、より効率的で、より高いブースト圧も可能になった。従来の200バールから最大350バールに引き上げられた高圧燃料噴射システムにより、燃料と空気混合気の噴霧化が改善された。噴射時間の短縮と、混合気の形成の最適化により、粒子状物質の排出量が減少しているという。
最大出力は158hp、最大トルク25.5kgmを発生する。従来型の1.4リットルターボの最大出力147hpに対して、11hpパワーアップした。トランスミッションは、6速MTまたは8速ATを組み合わせている。
◆新デザインのグリルとバンパーで表情一新
エクステリアには、新しい前後バンパー、新しいボディカラー、新しいホイールを採用した。とくに、フロントマスクは大幅に変更された。2本のクロームバーを備えた新形状のフロントグリルと新しいフロントバンパーで、表情を一新している。
ボディサイドには、クローム仕上げのウィンドウトリムを装備した。フロントフェンダーからLEDテールライトまで、力強いキャラクターラインが貫く。
新色のキングスレッドメタリック、オリックスホワイトメタリック、ライジングブルーメタリックなど、7種類のボディカラーを用意した。16インチのアルミホイールが標準装備されている。
◆デジタルコックピットインストルメントクラスターは8インチ
インテリアは、キャビン全体がアップグレードされた。フォルクスワーゲンのデジタルコックピットインストルメントクラスターは、8インチのディスプレイが標準装備される。コックピット全体のコントラストステッチと同様に、新しいひし形パターンの布製シートが標準装備された。
レザーレットとレザーのシートは、オプションで選択できる。レザーシートは新たに、ボルケーノブラウンとブラックのツートンカラーが用意された。レザー仕上げのステアリングホイールは、オプションだ。ヒーター付きのステアリングホイールも選択できる。
サスペンションは、フロントがストラット。リアはトーションビームとした。