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ルーヴル美術館のアートを車内で鑑賞、仏DSで設定拡大

  • 《photo by DS》
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DSは10月1日、欧州向けの『DS 3クロスバック』(DS 3 Crossback)に、限定車の「DS 3クロスバック・ルーヴル」を設定すると発売した。『DS 7クロスバック』に続く第2の「ルーヴル」モデルが登場している。

◆DSとルーヴル美術館の密接な協力関係

DSはブランド創立以来、フランス国立のルーヴル美術館と伝統とモダン、美と未来へのヴィジョンを共有し、パートナーシップを築いてきた。そのヴィジョンは、卓越したクオリティ、専門性、革新性に裏打ちされたフランスならではの概念、「サヴォア・フェール(匠の技)」をもって世界にフランスとパリの存在を示すことにあるという。

かつての王宮のルーヴル宮殿は、8世紀にわたってフランスの歴史に存在感を示してきた。1793年に総合美術館として一般公開されたルーヴルは、9000年の歴史と5つの大陸にまたがるコレクションを収蔵している。ルーヴル美術館は8つの部門に分かれており、モナ・リザ、サモトラキアの翼を持つ勝利、ミロのヴィーナス像など、3万5000点以上の芸術作品を収蔵している。

そして、18世紀建築の本館とのコントラストを描くI. M. ペイによるメインエントランスの「ルーヴル・ピラミッド(ガラスのピラミッド)」は、精神的にも直接的にもDSのデザインモチーフに取り入れられている。

◆車載スクリーンにレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」など182点の作品を表示

DS 3クロスバック・ルーヴルでは、ボンネット、フロントドア、テールゲートに特別な「LOUVRE(ルーヴル)」エンブレムがあしらわれた。グロスブラックトリムを標準装備。DSウィングやフロントグリルは、オニキスブラック仕上げとした。

ドアミラーのカバーは、上側がブラック、下側がボディ同色のツートン仕上げ。ドアミラーのカバーの下側には、ピラミッドをモチーフとした幾何学模様を、レーザーエッチング加工で施した。これは、ルーヴル美術館の中庭のナポレオン広場にあるガラスと金属で制作されたピラミッド、「ルーヴル・ピラミッド」がモチーフだ。18インチの「LUXOR」アルミホイールの黒いセンターキャップには、ピラミッドシンボルが配されている。

高解像度の10.3インチ・センタータッチスクリーンには、ルーヴル美術館に収蔵されているアート作品が表示される。ルーヴル美術館とDSブランドが、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「モナ・リザ」の肖像画など、182点の作品を選出した。約4分間のポッドキャストを視聴すると、それぞれの作品の秘密が明らかになるという。この演出は、フランス語、英語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語の5言語に対応している。

◆最上級インテリアオプションの「OPERA」を標準装備

ダッシュボードには、エンボス加工されたピラミッドシンボルと、ルーヴルのエンブレムが添えられた。グロスブラック仕上げのシフトレバーには、レーザーで刻印されたピラミッドのロゴが付く。

最上級インテリアオプションの「OPERA」を標準装備した。DSならではのウォッチストラップデザインのナッパレザーシートを採用する。アートフィニッシュレザー張りのダッシュボードとドアトリムを、伝統技法のパールトップステッチで装飾した。ステアリングホイールのセンターパッドも革張りとしている。

ボディカラーは、ペルラネラブラック、アルタンスグレー、プラチナグレー、パールホワイト、クリスタルパールの5色で、ルーフはペルラネラブラックで塗装される。

◆EVの「E-TENSE」も選択可能

パワートレインには、ガソリン、ディーゼル、EVの3種類が用意される。中でも、EVの『DS3クロスバックE-TENSE』がベースのモデルには、最大出力136hp、最大トルク26.5kgmを発生するモーターを搭載した。0~50km/h加速3.3秒、0~100km/h加速8.7秒の性能を発揮する。バッテリーは蓄電容量50kWhのリチウムイオンだ。1回の充電での航続は、WLTPサイクルで320km、NEDCサイクルで430kmとした。

充電は、三相型11kW充電ウォールボックスで、フル充電まで5時間だ。出力100kWの急速充電を利用すれば、バッテリーの8割の容量を30分で充電できる。新世代のヒートポンプを採用し、室内の温度調整とバッテリーの温度最適化を実現した。DSによると、20%以上のエネルギー回生が都市部走行で可能な省エネルギー性能を備えているという。

ドライブモードは3種類だ。航続を最大化する「エコ」、トルクが即座に増加する「ノーマル」および「スポーツ」が用意される。フォーミュラEのノウハウを応用した2種類のエネルギー回生システムも採用する。「ブレーキ」モードでは、回生ブレーキが強めに作動する、としている。