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MINIクロスオーバーPHVに純正ルーフテント、キャンプ仕様に変身
MINIは9月9日、IAAモビリティ2021に、MINI『カントリーマン』(日本名:MINI『クロスオーバー』)PHVの純正ルーフテント装着車を出展した、と発表した。
MINIは、「ミュンヘンからのBIG LOVE」をテーマに、創造性、スポーツ、個人的な充実感、コミュニティに焦点を当て、ミュンヘン郊外の工業団地跡地に作られた「シュガーマウンテン」と呼ばれる文化施設で、IAAモビリティ2021の展示を行った。
◆純正のキャリアシステムの上にルーフテントを装着
MINIはIAAモビリティ2021に、MINIカントリーマン日本名:MINIクロスオーバー)PHVの純正ルーフテント装着車を出展した。純正ルーフテントは、欧州仕様車にオプション設定されたものだ。純正のキャリアシステムの上に、ルーフテントを装着できる。電動MINIは、世界で最も環境に配慮したキャンピングカーになる、と自負する。
MINIクロスオーバーのPHVでは、ルーフレールに手すりラックを使用して、ルーフテントを簡単に取り付けることができるという。
ルーフテントは数秒以内に立ち上がる設計とした。安全レバーを解除した後、ルーフテントはガススプリング機構によって、自動的に展開する。折りたたみ式のアルミ製はしごも装備した。ルーフテントの中には、2つのベッドを用意。夏でも蚊帳のおかげで、害虫がテント内に侵入することはないという。
◆リサイクル素材を使用して初めて製造されたルーフテント
MINIクロスオーバーのPHVには、デジタルコックピットディスプレイが装備されており、バッテリー残量が確認できる。キャンプでは、バッテリーの電力により、クーラーボックスやオーディオシステムの作動、スマートフォンの充電が行える。持ち運び可能なエスプレッソマシンでコーヒーを淹れることも可能という。
IAAモビリティ2021では、冒険家やアウトドア愛好家向けに、MINIクロスオーバー用の「AUTOHOME」のスペシャルエディションルーフテントを使用して、都会のキャンプ場を演出した。海から集められたボトルによるリサイクル素材を使用して、初めて製造されたルーフテントだ。これは、ブランドのデザインとMINIのパイオニア精神に一致するものになるという。
◆EVモードの航続は最大59km
MINIカントリーマン(日本名:MINIクロスオーバー)のPHVが、「クーパーSE ALL4」だ。PHV専用の4輪駆動システムが標準装備されている。このシステムは、前輪に動力を伝達する3気筒ガソリンエンジンと、後輪に動力を供給するモーターとの相互作用を、正確に制御するのが特長だ。また、BMWグループのPHVに搭載される最新の「eDrive」技術も導入されている。
PHVパワートレインのエンジンは、1.5リットル直列3気筒ガソリンターボ。最大出力は136hpで、6速ステップトロニックトランスミッションを介して、前輪を駆動する。モーターは最大出力88hpで、シングルスピードトランスミッションによって、後輪を駆動する。「ALL4」の名前の通り、システム全体で4輪を駆動する4WDとなる。また、システム全体では、220hpのパワーを獲得している。0~100km/h加速は6.8 秒、最高速は196km/hだ。
最新世代の高電圧リチウムイオンバッテリーは、蓄電容量が10kWhだ。EVモードでは、最大59kmをゼロエミッション走行できる。このリチウムイオンバッテリーは、室内スペースを節約するために、リアシートユニットの下に配置された。EVモードで最大59kmゼロエミッション走行できる効果もあって、欧州複合モード燃費58.8km/リットル、CO2排出量39g/km(いずれもWLTPサイクル)の優れた環境性能を実現している。