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【スズキ ワゴンR スマイル】鈴木社長「両側スライドドアで笑顔にする」…月間5000台を計画
スズキは8月27日、軽自動車の新モデル『ワゴンRスマイル』のオンライン発表会を開き、9月10日に発売すると明らかにした。後席用にはユーザーの支持が高い、両側スライドドアを同社のハイトワゴンで初採用した。
ワゴンRの派生モデルではなく、「1からの新機種として造った」(開発責任者の高橋正志・商品企画本部チーフエンジニア)車種となる。自然吸気エンジン車とマイルドハイブリッド車の2タイプがあり、価格は129万台から171万円台。月間5000台の販売を計画している。
発表会で鈴木俊宏社長は「後席の乗降のしやすさと、大きな荷物の出し入れがしやすい両側スライドドアにより、機能性を高めたのが最大の特徴だ。多くのお客様から支持をいただけると確信している。使っていただくお客様を笑顔にできる商品に仕上がった」と、アピールした。
軽自動車のスライドドア車はハイトワゴンのワゴンRクラスより、さらに車高が高いスーパーハイトワゴンで普及しており、スズキの直近の調査では軽乗用車全体の半数強を占めるようになっている。ただ、スズキは半数には達しておらず、今回のワゴンRスマイルへの設定で攻勢をかけていく。
一方、生産面では半導体不足とコロナ禍による部品調達への影響が出ており、販売計画に沿った商品供給が大きな課題となる。鈴木社長は「半導体不足とコロナ禍の影響は、まだまだ見通せない状況だが、お客様のご不便を避けるよう努力したい。(ワゴンRスマイルを含む)国内の販売目標についても、しっかりチャレンジしていきたい」と話した。