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日産 Z 新型発表!!…405馬力ツインターボ搭載 日本仕様は今冬発表

  • 《photo by Nissan》
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日産自動車(Nissan)は8月18日、ニューヨークで開催した特別イベントにおいて、新型『Z』(日本名:『フェアレディZ』 に相当)を初公開した。新型は2022年春、米国市場で発売される予定だ。日本仕様は今冬の発表を予定している。

◆歴代モデルへのオマージュを感じさせるデザイン

新型のデザインテーマは「伝統と最新技術の融合」だ。洗練されたエクステリアと、歴代モデルへのオマージュを感じさせるデザインが特長になる。日産のデザイナーは、多くのZオーナーの声に耳を傾け、歴代モデルの成功の秘訣を探りながら、数え切れないほどのスケッチを重ねたという。

伝統的な後輪駆動のスポーツカーのデザインを踏襲し、ロングフードや低重心のリアスタンスなど、初代モデル(S30型)など、歴代モデルへのオマージュを込めたシルエットに仕上げた。例えば、ノーズから四角いテールエンドに向かって流れるようなルーフラインや、テール部分がフロントフェンダーよりもわずかに低くなっていることなどが、独特のサイドシルエットを生み出しているという。

LEDヘッドライトのデザインは、『240ZG』(S30型)を彷彿とさせる2つの半円がイメージされている。また、リアコンビネーションランプは、Z32型を彷彿とさせるデザインに最新の技術を取り入れ、新たに3DシグネチャーLEDテールランプを採用して、Zらしさを表現している。

◆一新された12.3インチのフルデジタルメーターディスプレイ

新型のセンターコンソールは3つのエリアに分かれており、インストルメントパネル上の3連メーター(ブースト計、ターボスピード計、電圧計)は、ドライバーが見やすい位置にレイアウトされた。

12.3インチのフルデジタルメーターディスプレイを一新し、エンジン回転計の針が真上を指すと同時に、シフトアップインジケーターが点滅してドライバーにシフトアップを促すなど、重要な情報を一度に表示できるようにした。ドライバーの好みに合わせて変更できる3つの表示モードも用意している。

新設計のシフトレバーは、マニュアル、オートマチックともに、握りやすさと快適性を追求した。深いスポークを採用したステアリングホイールは、見た目を損なうことなく、ドライバーが素早く操作できるようデザインされているという。

シートは、『GT-R』の開発で培ったノウハウを生かし、ホールド性とフィット感を向上させた、と自負する。シートバックにスエードを多用することで、身体の横ブレを抑えて快適なドライブを実現するとともに、コーナリング時の身体の動きも抑制することを目指した。インテリアカラーは、グラファイト、レッド、ブルーの3色を用意している。

◆新開発の「VR30DDTT」型 3.0リットルV型6気筒ツインターボ

新型のパワートレインには、新開発の「VR30DDTT」型 3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は405ps、最大トルクは48.4kgmを発生する。最大トルクは5600rpmで引き出される。出力を大幅に向上しながら、シャープでスムーズなレスポンスを実現しているという。

6速MTには、大トルクのエンジンに対応するため、クラッチディスクとギアトレインを強化した。また、新設計のシンクロナイザーシステムの採用やシフトプロファイルの変更により、スムーズなシフトチェンジを追求している。

新開発の9速ATは、幅広いギアレンジにより、ダイレクトで素早いレスポンスを可能にする。また、通勤や高速道路でのロングドライブに最適なスタンダードモードと、性能を最大限に引き出すスポーツモードを選択できる。スポーツモードは、より速い加速制御に加えて、ステアリングやVDCに専用制御を採用することで、ワインディングロードに最適な設定としている。

日産の後輪駆動車として初めて、クラッチ操作でエンジン回転数を保持し、停止状態からの加速性能を最大限発揮する「アドバンストローンチアシストコントロールシステム」を、AT全車と一部MT車に搭載した。

高速走行時やコーナリング時にレスポンスの高いハンドリング性能を実現するため、ボディ剛性を引き上げた。ラックアシストタイプEPSやワイドなフロントタイヤなどを採用することで、コーナリング性能を最大13%向上させた、としている。