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日産のミドルクラスSUV『パスファインダー』新型…シカゴモーターショー2021に出展へ
日産自動車の米国部門の北米日産は7月15日(日本時間同日23時)、米国で開幕するシカゴモーターショー2021に、新型『パスファインダー』(Nissan Pathfinder)を出展する。7月12日、北米日産が発表した。
初代パスファインダーは、1986年にデビューした。『テラノ』の北米・中東向け仕様が名乗った。新型は5世代目モデルで、米国市場ではミドルクラスのSUVに属する。
日産は2020年5月、2023年度までの4か年計画を発表した。この4か年計画において、18か月で12の新型車を投入することを公表している。新型パスファインダーは、この新型車のひとつになる。
◆新デザインのVモーショングリル
力強いフロントマスクを採用した。厚みあるブリスターフェンダーや、短くなったフロントオーバーハングも、力強さを追求するデザインだ。
初代のオマージュとして、スリースロットグリルと組み合わされたVモーショングリルを装備した。C字型のヘッドライトや流れるようなルーフラインなどには、ひと目で日産車とわかるデザインを取り入れているという。
Cピラーには、パスファインダー初となるツートンカラーを採用した。リア部分は、初代を彷彿とさせるスクエア形状のデザインとしている。
◆10.8インチサイズのヘッドアップディスプレイ
インテリアには、12.3インチのデジタルディスプレイを新たに採用した。デジタルディスプレイはさまざまな情報を表示することで、ドライバーの運転を支援する。10.8インチサイズのヘッドアップディスプレイも備えている。
インターロッキングデザインのサイドベントとドアフィニッシャーを装備した。電動シフターの採用により、ブリッジ形状のセンターコンソールが可能となり、その下部に収納スペースを設けている。
標準モデルは、乗車定員を8名とした。パスファインダーとして初めて、2列目にキャプテンシートを採用した7名乗りグレードも設定する。脱着可能なセンターコンソールは、工具なしでの取り外しを可能にしている。
◆パスファインダー初の「ProPILOT Assist」
上位グレードには、パスファインダー初となる「ProPILOT Assist」を搭載する。ステアリング制御とインテリジェントクルーズコントロールを組み合わせることにより、高速道路において巡行時から渋滞時まで、アクセル、ブレーキ、ステアリングを統合制御して、運転をサポートする。
最上位グレードには、「ProPILOT Assist with Navi-link」を装備した。ナビゲーションの地図情報を活用して、前方のカーブや分岐合流点に合わせて車速を調整するとともに、高速道路の出口での減速も支援する。
全グレードに「日産セーフティシールド360」を標準装備した。歩行者検知機能を備えたインテリジェント・エマージェンシーブレーキ、ブラインドスポットワーニング、リアクロストラフィックワーニング、レーンデパーチャーワーニング、ハイビームアシストなどから構成される。さらに、インテリジェント前方衝突予測警告、インテリジェントドライバーアラート、リアドアアラートも標準装備した。ブラインドスポットインターベンション、インテリジェントレーンインターベンション、トラフィックサインレコグニションもオプションで選択できる。
◆最大出力284psの 3.5リットルV6搭載
パワートレインには、直噴3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンを搭載する。最大出力は284ps、最大トルクは35.8kgmを発生する。トランスミッションは、新開発の9速ATを組み合わせた。
4WDモデルには、7種類のモードを選択できるドライブ&テレインモードセレクターを備えた新型インテリジェント4WDを搭載する。ダイレクトカップリング式の4WDシステムは、油圧でクラッチを制御することによりパワーを伝達し、トラクションが低いシーンでも4輪の駆動力をしっかりと路面に伝えるという。
走行モードは、ノーマル、スポーツ、エコ、スノー、サンド、マッド/ラット、トーイングから選択できる。モードを切り替えると、ポップアップ通知でメーターに表示される、としている。