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最後のエンジン車&史上初のEVを同時スクープ!BMW 5シリーズ 次期型
次期型『7シリーズ』のスクープ情報でにぎわっているBMWだが、今回は主力ミドルセダン『5シリーズ』の次期型に関する最新情報をつかんだ。スクープサイト「Spyder7」が捉えた2台のプロトタイプ車両の姿とともにお伝えする。
欧州Eセグメントの5シリーズは1972年に初代が登場、現行型となる第7世代は2017年から販売されている。次期型は2023年内のデビューが予想されており、6年ぶりのフルモデルチェンジとなりそうだ。
捉えた第8世代「G60」のプロトタイプ車両は、ボディを完全にカモフラージュしているが、現行型よりボディが長い印象を受ける。長いノーズ、切り詰められたフロントオーバーハング、筋肉質のフェンダー、ウィンドウアウトラインの「ホフマイスターキンク」などが確認できる。またボディサイドには『i4』と同じ格納式のドアハンドルを採用している。
フロントエンドを見ると、グリルはさほど巨大化はされていないようだ。デザイナーのクリス・バングル氏が手がけたE60(2003-2010)を彷彿させるボンネットラインが見てとれる。スリムになったヘッドライトの中はダミーだが、『X7』や『7シリーズ』のような上下2段のスプリットタイプではないようにも見える。テールライトはより薄く、おそらくLEDストリップにつながるデザインとなるだろう。
次期型5シリーズは、ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッド(PHEV)、そしてフルエレクトリック(EV)を揃える。内燃機関を搭載する最後の5シリーズになるとともに、フルEVのパワートレインを備える最初の5シリーズとなる。
今回捉えた2台のプロトタイプだが、1台はフロントドアに「Electric Test Vehicle」(電気テスト車両)のステッカーが貼られ、もう1台はリアバンパーに「Hybrid Test Vehicle」のステッカーがみられるほか、ドライバー側のフロントフェンダーに充電ポート、リアバンパーにデュアルエキゾーストパイプを装備していることからも、これらがEVバージョンとPHEVバージョンとであると思われる。
車内では、i4でみられる12.3インチのドライバーディスプレイと14.9インチのインフォテイメントを備えたデュアルスクリーンセットアップを採用、キャビンが完全に刷新されるだろう。
EVバージョンとなる「i5」(仮称)では、「iX xDriv40」と仕様の一部を共有するとみられ、リアに電気モーター、オプションでフロント車軸にもう1つを搭載、出力合計で300hpを発揮し、0-100km/h加速は6秒のパフォーマンスが予想される。また70kWhバッテリーパックを積み、1回の充電による後続は400km以上となる。
ステーションワゴンの「ツーリング」にもEVバージョンが設定されるかは現段階では不明だ。