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【メルセデスマイバッハ GLS】豪華装備満載の最高峰SUV登場、価格は2729万円
メルセデス・ベンツ日本は、メルセデスマイバッハブランド初のSUV『GLS 600 4マチック』(Mercedes-Maybach GLS 600 4MATIC)を発表。左ハンドルのみで価格は2729万円。
メルセデスマイバッハGLS 600 4MATICは、存在感のあるボディサイズと優れた走行性能を備えるメルセデスベンツ新型『GLS』をベースとしつつ、メルセデス・マイバッハとしてふさわしい徹底的な改良を実施。4人乗りが標準仕様で、後席をベースモデルより120mm後方に、30mm内側に移動させて、ゆとりを感じる広さを実現。究極のラグジュアリーSUVを体現するモデルに仕上げた。
◆威厳がありながらスタイリッシュかつ力強いスタイリング
フロントにはメルセデスベンツのSUVで唯一となる「スリーポインテッドスター」が輝くボンネットマスコットを採用している。フロントグリルは立体的なトリムが縦に走り、中央上部のクローム部分には「MAYBACH」の文字が刻まれている。クローム仕上げのエアインテークは、V8エンジンの強力なパワーを控え目にアピールすると同時にエンジンルーム内の冷却機能も備えている。
サイドビューではクローム仕上げのBピラーが目を引き、Cピラーにかけての後席空間の広さが外観からも想起できる。ルーフレールもハイグロスクローム仕上げとして機能と美しさを両立。アルミホイールはメルセデスベンツの乗用車としては最大の23インチで、フロントグリルのピンストライプをモチーフとした鍛造でポリッシュ仕上げのマルチスポークデザインを採用する。
リアはスリーポインテッドスター下部とリアバンパー上部を走る2本のクロームトリムで、水平基調のデザインを表現。バンパー下部のアンダーガードと左右のエグゾーストエンドはハイグロスクローム仕上げとし、すっきりとしたリア周りとしている。
◆贅をこらしたインテリア、デジタル技術と高級素材を融合
インテリアはデジタル技術と上質な素材が融合した高級感漂う空間となっている。ダッシュボードやステアリングはナッパレザーで覆われ、エアアウトレットのルーバーはクローム加飾。イグニッションをONにすると「MAYBACH」の文字と専用の配色によるグラフィックが浮かび上がる。
内装は5種類のウッドインテリアトリムと3種類のインテリアカラー(ブラック、マホガニーブラウン/マキアートベージュ、クリスタルホワイト/シルバーグレー)のナッパレザーの組み合わせが選択可能。クリスタルホワイト/シルバーグレーは高級ヨットの艇内をモチーフにしており、ホワイトレザーにあしらったパイピングのローズゴールドはメルセデスマイバッハ専用のディテールのひとつだ。
シートの中心線に沿ってあるボックスプリーツ加工も、高度なクラフトマンシップの表現のひとつ。本革シート表皮の中央に凹みを入れ左右の部分を折り込んで互いに向き合わせることにより滑らかで広いシート表面とし、背中の形に合わせてフィットして荷重面積を広げることでゆったりと座れるようにしている。また、後席から見ることができる、前席バックレスト背面にもインテリアウッドトリムを配し、美しさと高級感を添えている。
◆電動格納式ランニングボードで乗降性を向上
ラグジュアリーモデルとはいえ、SUVらしくヒップポイントは高め。セダンのSクラスと比較すると運転席で250mm以上、後席で280mm高くなっているが、専用の電動格納式ランニングボードを採用し、乗降性を高めている。
ランニングボードの全長は206cmで、後席ドア下部がもっとも幅広く21cmを確保。アルミニウム製で、表面には滑りにくいようラバーストリップを配置する。格納状態ではサイドスカート内側に隠れているため、外部からはほぼ見えず、車体の中心へ向けて45度傾けて格納されているため、十分な地上高も確保している。
いずれかのドアを開くとアルミダイキャスト製の電動アームによってランニングボードが姿を現し、水平状態にセットされる。ドアハンドルを引いてからランニングボードが所定の位置に付くまでに要する時間は約1秒。周囲が暗い場合はドアのアンビエントライトに加えてサイドスカート内蔵のLEDの帯がランニングボードを照らす。ドアを開くとエアマティックサスペンションが車高を25mm下げるが、ランニングボードにより路面との距離はさらに近くなるため、乗降性が向上。専用のセンサーを備え、何らかの障害物と接触すると自動的に停止する。
◆リラクゼーション機能を全席標準装備
ベースとなるGLSの3列シートを2列にしたことで後席をGLSよりも120mm後方へ配置。余裕あるレッグスペースを生み出した。後席バックレストの通常の角度は27度だが、1020mmのヘッドクリアランスを確保。さらにメルセデス・マイバッハSクラス同様、最大43.5度までリクライニングでき、くつろぎの空間を作り出すことができる。また、後席後方にはパーセルシェルフが付いた固定式パーティションを設置。居住スペースとラゲッジスペースを分離している。
後席の間には専用シャンパングラスの収納部と750ccのシャンパンボトル3本が入る大型クーリングボックスを装備。センターコンソールには温度調整機能付きのカップホルダーを配置する。また、ナッパレザーのアームレスト前方には、快適機能のすべてを操作できる7インチ画面のMBUXリアタブレットを装備。MBUXリアエンターテインメントシステムのモニターも後席左右に配置し、様々なコンテンツをリアシートで楽しむことができる。リラクゼーション機能は全シートに標準装備。各バックレストには身体に圧力を加えるポイントが10か所あり、シートヒーターとの組み合わせで温めながら押圧を行うことも可能だ。
また、ノイズ軽減タイヤやフロントおよびサイドウィンドウに遮音ガラスを採用。静粛性が高く、理想的なオーディオルームにもなる。標準装備となるブルメスターハイエンド3Dサラウンドサウンドシステムは、高性能スピーカー27個と24チャンネルアンプ、合計出力1590Wのシステムにより、優れたクオリティのサウンドを実現。さらに前後席間の会話をサポートする双方向車内通信システムも備えている。
このほか、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」やテレマティクスサービス「Mercedes me connect」などを装備する。
◆路面状況を先読みするE-アクティブボディコントロール
サスペンションは「E-アクティブボディコントロール」を採用。エアマティックサスペンションをベースに4輪それぞれに48V対応のアクチェーターを追加、スプリングレートとダンパーの減衰力を個別制御する。また、ステレオカメラで前方路面の起伏をモニターしてダンパーの減衰力を演算して準備する「ロードサーフェススキャン」を搭載。タイヤへの初期入力から適切に減衰させるとともに、ばね上にその振動を極力伝えずフラットな乗り心地を提供する。また、ダイナミックカーブ機能によりコーナリング時のロールによるばね上の傾きを修正し水平になるよう制御する。
オフロードモードでは、砂丘などでスタックした際に抜け出せるよう支援する脱出機能を装備。サスペンションが4輪を個別に上下させる動作を繰り返し、タイヤが地面に加える荷重を増減させることでトラクションを復帰する。また、高速走行時には車体を15mm下げて空気抵抗の低減と操縦安定性の向上を図り、30km/h未満では乗降を容易にするために車高を25mm下げるように制御する。
◆4.0リットルV8ツインターボ+ISG、システム最高出力は558ps
パワートレインには3982cc V型8気筒ツインターボエンジン「M177」に48V電気システムとISGを組み合わせたユニットを採用する。システム最高出力は558ps、最大トルクは730Nm。ISGにより22ps/250Nmのモアパワーを瞬間的に発生することもできる。
低中負荷域で気筒休止を行うことも大きな特徴のひとつ。ダイナミックセレクトで「コンフォート」が選択された場合、エンジン回転数が800~3250rpmの領域で4つのシリンダーを休止する。アクセルを強く踏み込むと、すぐに燃焼運転に復帰。4気筒と8気筒の切り替えはスムーズで、快適性が損なわれることはない。また、振り子型ダンパーを備えることで4気筒で発生する2次振動などを低減している。
トランスミッションは変速比幅が広い9G-TRONICを採用し、エンジン回転数を必要以上に上げることなく常に快適な走行性能を実現。4輪駆動システム「4マチック」は走行状況に応じて前後の駆動力配分を0:100から100:0まで可変する。