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ジープ ラングラー に究極のオフロードパッケージ、「リーコン」…米国設定
ジープブランドは6月25日、『ラングラー』(Jeep Wrangler)に「エクストリーム・リーコン・パッケージ」を米国で設定すると発表した。
◆ジープ初の35インチタイヤに専用チューンのサスペンション
ジープブランド車の4×4機能は伝説的という。ジープブランドは、世界で最も機能的な4×4としてのリーダー的地位を維持している、と自負する。エクストリーム・リーコン・パッケージは、4×4の機能を新しいレベルに引き上げるべく開発が進められたという。
ジープブランドは今年、ブランド誕生80周年を迎える。ラングラーにジープ伝統のオフロード性能をさらに高めるエクストリーム・リーコン・パッケージを設定することで、ブランド誕生80周年を祝う。
ラングラーのエクストリーム・リーコン・パッケージには、35インチサイズのBFグッドリッチ「KO2」オールテレーンタイヤ「LT315 / 70R17C」を装着する。35インチタイヤを純正装着するのは、ジープブランド初という。
また、17インチ×8インチのビードロック対応ホイールを装着する。アクスルレシオは4.56対1とし、専用チューニングが施されたショックアブソーバーを備えた1.5インチのファクトリーサスペンションリフトを標準装備している。
◆水深85cmの川を渡ることも可能に
その結果、エクストリーム・リーコン・パッケージは、クラス最高のアプローチアングル、ランプブレークオーバーアングル、デパーチャーアングル、最低地上高、ウォーターフォーディング性能を実現した、と自負する。
エクストリーム・リーコン・パッケージを装着した場合、アプローチアングルは47.4度、ランプブレークオーバーアングルは26.7度、デパーチャーアングルは40.4度、最低地上高は約328mm、ウォーターフォーディング性能は約853mmとなる。
ラングラーの米国仕様で、これまで最もオフロード性能に優れていたのが、2ドア「ルビコン」。同車の場合、アプローチアングル44度、ランプブレークオーバーアングル27.8度、デパーチャーアングル37度というオフロード性能を備えている。エクストリーム・リーコン・パッケージでは、アプローチアングルとデパーチャーアングルが、2ドアのルビコンを上回っている。ランプブレークオーバーアングルに関しては、エクストリーム・リーコン・パッケージが4ドアにのみ設定されるため、ホイールベースの短い2ドアのルビコンに若干劣る。
◆4ドアの「ルビコン」に装着することが可能
エクストリーム・リーコン・パッケージは、ラングラーのルビコンの4ドアモデルと、パワフルなV型8気筒ガソリンエンジンを搭載する「ルビコン392」モデルの両方で選択できる。米国オハイオ州のトレド組立工場において、8月から生産が開始される予定だ。
さらに、新しい4.88対1のアクスルレシオがラングラーのルビコンにオプション設定される。このオプションのアクスルレシオは、6速マニュアルトランスミッションと組み合わせると、クラス最高の100対1のクロールレシオを実現し、オフロードの障害物をクリアする際、ホイールトルクとコントロール性を向上させるという。 4.88対1のアクスルレシオは、2021年後半、米国市場において、オプションで注文できるようになる予定だ。
ジープブランドの北米担当、ジム・モリソン副社長は、「エクストリーム・リーコン・パッケージでは、ジープ史上初めて、工場から直接35インチのタイヤを装着できる。このエキサイティングな新しいパッケージを、業界初の100対1のクロール比とともに、ジープのディーラーを通じて届けていく」と述べている。