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インフィニティ『QX60』新型、3列シートSUV…米国発表

  • 《photo by Infiniti》
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インフィニティは6月23日、新型『QX60』(Infiniti QX60)を米国からワールドプレミアした。新型QX60は、3列シートのラグジュアリークロスオーバー車として登場した。

◆インフィニティのアイデンティティの「ダブルアーチ」グリル

従来型のQX60はファミリー層に人気があり、広々としたパッケージングと独自の快適な3列シートで知られている。新型のプロポーションには、こうした強みを残しながらも、より空力性能の高い力強いシルエットでモデルを変革したいというインフィニティの思いを反映しているという。

新型のフロントには、インフィニティのアイデンティティの「ダブルアーチ」グリルを採用する。サイドから見ると、力強い水平のボンネット、力強いフェンダー、長いホイールベースが特長だ。緩やかに傾斜したAピラー、次第に細くなる涙のしずくのような形のグラスハウスが、流れるような洗練された輪郭を生み出している。高いショルダーラインは、重心を上げて見せる効果を発揮するという。

インテリアでは、シフトバイワイヤーシステムの採用により、センターコンソールの周辺のスペースを拡大する。この部分には、5つの選択可能なモード(標準、ECO、スノー、スポーツ、パーソナル)を切り替えるドライブモードセレクターが配置されている。

また、新型QX60には、プレミアムレザー内装、直感的に操作できるインフォテインメントシステム、高解像度タッチスクリーン、ワイヤレス充電、Wi-Fi接続、アンビエント照明、チャイルドシートを取り外さずワンタッチ操作で3列目にアクセスできる2列目シートを採用している。

◆最大出力295hpの3.5リットルV6エンジン

新型QX60のパワートレインには、3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンを搭載する。最大出力は295hpを引き出す。トランスミッションは、新開発の9速ATを組み合わせる。

新開発の9速ATは、より大きなギアレシオを備えている。これにより、レスポンスの高い発進性能を実現できるという。9速ATは、高速道路での燃費向上効果も発揮する。ギア比のワイド化により、パフォーマンスや乗り心地も向上させているという。

新型QX60では、この3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジン+9速ATに、インテリジェントAWDシステムを組み合わせる。インテリジェントAWDシステムは、滑りやすい路面を検知し、より多くのグリップが必要な場合に、ほぼ瞬時に後輪へ駆動トルクを配分する。インテリジェントAWDシステムでは、多くのセンサーを使用して、よりグリップが必要になるタイミングを予測する。

インテリジェントAWDシステムでは、パワーの最大50%を後輪に供給して、トラクションを高めることができる。さらに、新開発の「アクティブブレーキリミテッドスリップシステム」は、車両のブレーキを利用して、トルクを左右に振り分ける。これは、部分的に凍結している路面で、とくに役立つという。

◆最新の「プロパイロットアシスト」を設定

インフィニティは、新型QX60に最新の「プロパイロットアシスト」を設定する。アップデートされたテクノロジーは、よりスムーズにドライバーを支援。車載ナビゲーションシステムと連携することにより、高速道路などにおいて、ドライバーを支援する機能を強化しているという。

最新のプロパイロットアシストシステムは、新型QX60のセンサーとカメラから収集された情報をナビゲーションシステムと組み合わせて、ドライバーをより適切に支援する。ナビゲーションシステムから分析されたデータによって、新型QX60はカーブに進入する前や高速道路の出口の手前で、自動的に減速を行う。自動再発進システムも進化しており、ストップ&ゴーの交通状況で最大30秒間、車両を停止させることができるようになった。

インフィニティは、2019年モデルの『QX50』に、ブランド初のプロパイロットアシストを導入した。以来、プロパイロットアシストの強化に取り組んできた。新型QX60では、システムはより早く、よりソフトにブレーキをかけることができ、ステアリング支援も、さらに自然になっているという。また、高度なインテリジェントクルーズコントロールシステムを使用して、下り坂でも速度を維持しやすくなっている、としている。