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国内3病院で「WHILL自動運転システム」実証実験、パーソナルモビリティで患者の移動を支援

  • 《写真提供 WHILL》
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WHILL社は、患者を目的地まで自動運転で移動させる「WHILL自動運転システム」の実証実験を国内3病院で実施している。

WHILL自動運転システムは、デザイン性と走破性に優れたパーソナルモビリティ「WHILL自動運転モデル」と、複数の機体を管理・運用するシステムで構成する、歩道・室内領域の自動運転システム。あらかじめ収集した地図情報と、センサー群で検知した周囲の状況を照らし合わせ、自動走行および自動運転による無人返却が可能だ。

慶應義塾大学病院(東京都新宿区)および大阪大学医学部附属病院(大阪府吹田市)では、外来受診の患者をWHILL自動運転システムにより所定の場所に搬送。往路は自動運転モードで走行し、利用終了後は無人運転により元の場所に返却する。長距離歩行に不安がある、または足腰に障害がある患者などに対して院内の移動手段を提供することで、院内の快適な移動環境を整えるとともに医療サービスの向上を図っている。同時に、自動運転によりスタッフのサポートを必要とせずに自身で目的地まで移動することで、病院スタッフの負担軽減も目標としている。

さらに国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)では、国内初となる病棟内での自動運転システム実証実験を開始した。WHILL自動運転システムを産科病棟に導入し、LDR(陣痛・分娩・回復室)から出てきた出産後の患者を病室の前まで搬送。病室までは自動運転モードで走行し、利用終了後は無人運転により、ナースステーション前にあるWHILL保管場所に戻る。

WHILL社は今後、実証研究の結果を基に各病院との連携を深め、 WHILL自動運転システムの運用ルートを順次拡張していくことを検討していく。