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マツダ、自動運転支援技術『マツダ・コ・パイロット』を順次導入—2022年発売の新型車から

  • 《資料提供 マツダ》
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マツダは6月17日、オンラインを通じて行った中期技術・商品方針説明会で、ドライバーが運転不能となった際に路肩など安全な場所へ自動的に退避する運転支援技術を2022年に発売する新型車から順次搭載することを明らかにした。

マツダの廣瀬一郎専務執行役員は「2017年に宣言した人間中心の自動運転コンセプト『マツダ・コ・パイロットコンセプト』を、このたび世の中にお出しし、安全、安心なクルマ社会の実現に対する貢献をご提案する段階にきた」と表明。

マツダ・コ・パイロットコンセプトについて廣瀬専務は「ドライバーが運転不能な状態に陥った場合、素早く察知して自動運転走行に切り替える。その後、車外センシング技術で交通状況をモニターしながら周囲を巻き込むことなく安全な場所に移動、停車し、緊急通報を行う」と説明。

その上で「この技術により、どのような方にも起こりうる突然の体調変化などに対し、ドライバーだけではなく、その車の周辺の安全を確保し、またドライバーを送り出す家族や周囲の人々への安心も提供することができると考えている」と述べた。

具体的な商品への展開に関しては「マツダ・コ・パイロット1.0を2022年よりラージ商品群にて導入を開始する。マツダ・コ・パイロット1.0は自動車専用道路では路肩への退避、一般道では同一車線停車を可能にする。将来的にはマツダ・コ・パイロット2.0として一般道でも路肩退避を可能にするとともに、二次的な事故についても防止が図れるよう進化をさせていく」という。

また廣瀬専務は「自動運転のレベル論議が盛り上がっているが、マツダがコ・パイロットに込めている思いは、できるだけ早く事故ゼロに対する手段を広くお客様にご提供できるようにしたいということで、あまりレベルにこだわっているわけではない」と強調した。

廣瀬専務は今後の商品展開については、「概ね2025年までにハイブリッドモデル5車種、プラグインハイブリッドモデル5車種、EV3車種を日本、欧州、中国、米国、ASEANを中心に順次導入していく。この中にはトヨタから供給を受けるトヨタハイブリッドシステムのモデルも含まれている」と述べた。

さらに現在開発中の電気自動車専用プラットフォームを用いたモデルを「2025年ごろから2030年までの間に複数モデルを順次導入していきたい」とも明かしていた。