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【ホンダ ヴェゼル 新型】「e:HEV」搭載など、7年ぶりのフルモデルチェンジ…価格は227万9200円より

ホンダは、クロスオーバーSUV『ヴェゼル』を7年ぶりにフルモデルチェンジし、4月23日より販売を開始する。価格は227万9200円から329万8900円。

新型ヴェゼルのグランドコンセプトは「AMP UP YOUR LIFE」。日常生活の質の向上を重視し、アクティブで、新しいものにオープンな人々に向けて、実用性だけでなくプラスアルファの体験価値を提供することを目指して開発した。新型ヴェゼルは、誰もが自信と安心感を持って運転できる「信頼」、デザインだけでなく使う人の所作をも含む「美しさ」、爽快な運転体験で楽しく活力に満ちた毎日を送れる「気軽な愉しさ」を提供する。

◆爽快感とゆとりを生む高効率パッケージ

新型ヴェゼルは、ホンダ独自のM・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想に基づく「センタータンクレイアウト」を先代モデルから踏襲。コンパクトなボディサイズや多彩なシートアレンジはそのままに、より力強く美しいエクステリアのプロポーションへ進化させた。

フロントピラーを後退させることでワイドな視野を確保。またボンネットフードからドアのショルダーラインへの流れを連続的にし、ドアミラーをドアのアウターパネル(ドアスキン)に付けることで、ピラーとミラーの隙間から歩行者などを見やすくし、コーナー視界の視認性を向上させた。

高効率パッケージにより、足元空間は先代モデルから35mm拡大。ゆとりを広げるとともに着座姿勢を2°寝かせながら上体をしっかりと支えるシートとすることで快適性を向上。また下見切りドア開口を採用することで、ドアを開けた際のボディの突出を減らし、ラクな乗り降りを可能にしている。

◆日常を愉しむための新しいSUVクーペのカタチ

エクステリアデザインは、美しいクーペプロポーションといつまでも乗っていたくなる全席爽快キャビンを描くために、サイドセクションの量感を増し、前後に一気通貫した水平基調のベルトラインを強調。またフロントエンドの押し出し感を増すとともに、リアオーバーハングを拡大することで、スリークなロングキャビンを表現した。また、エアロパーツを追加するのではなく各部の形状を最適化することで、シンプルで美しいエクステリアデザインと、優れた空力性能の両立を実現している。

インテリアは、インストルメントパネルやドアライニング、コンソールの基本骨格となるベース形状を塊感のあるソリッドなフォルムとすることで、芯の通ったSUVらしい力強さを表現。また、身体に触れるような距離の近い部位には、乗員を取り囲むように柔らかな触感の表皮をあしらい、強さと優しさを兼ね備えた安心感がある空間としている。

さらに、心地よい光を採り入れるためにパノラマルーフをタイプ別設定。開口部は開放感が感じられるようなテーパー角で、外に繋がる断面形状にこだわった。フロント左右には拡散して吹き出す「そよ風アウトレット」を配置。心地よい風の膜が乗員を包み込む。

◆2モーターハイブリッド「e:HEV」と新開発1.5リットル「i-VTEC」をラインアップ

新型ヴェゼルは、モーター走行を中心にさまざまなドライブシステムを使い分けるホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」と、静粛性の向上と高出力化を両立させた新開発1.5リットルDOHC iVTECエンジンを搭載したガソリンモデルの2種類をラインアップする。

e:HEVモデルでは、バッテリーのセル数を48から60に増やし、モーター出力をアップ。1.5リットルアトキンソンサイクルDOHC i-VTECエンジンもインテーク形状の最適化により高出力化した。モーター最高出力131ps/最大トルク253Nm、エンジン最高出力106ps/最大トルク127Nmを発生し、SUVにふさわしい力強い走りを実現。走行状況に応じて適切に変化するシステムモードに加え、自らの意志で好みの加速感をセレクトできる3つのドライブモードも用意する。また、小型化したPCU(パワーコントロールユニット)を荷室下からエンジンルームへ移動するとともに、吸排気経路の最適化など構造の見直しを行うことで、広い荷室空間との両立を実現している。

ガソリンモデルでは、スムーズな加速フィールと静粛性に優れたポート噴射エンジンを採用する新開発の1.5リットルDOHC iVTECエンジンを搭載。インテークマニホールドとレゾネーターを最適化し、吸気脈動効果による吸気効率の向上と、連続可変バルブタイミングコントロール機構(VTC)を組み合わせることで、最高出力118ps/最大トルク142Nmを発生する。また、『フィット』で採用した新開発のCVTに対して、ギヤのローレシオ化を図り最適化。発進時はスムーズで扱いやすく、加速時にはリニアで爽快な加速フィールが感じられるよう改良を加えた。

両パワートレーンともに、走りのみならず環境性能も両立。WLTCモード燃費(FF)はe:HEVが25.0km/リットル、ガソリンモデルが17.0km/リットル。クラストップレベルの燃費性能と、平成30年度排出ガス基準75%低減を達成するWLTCモードの最高評価、5スターを獲得した。

また、4WDモデルでは、悪天候や雪上走行でも安定したドライビングを可能にする「リアルタイムAWD」を搭載。特にe:HEVモデルでは、モータードライブの特長である大トルクを、素早く最適な駆動力配分とすることで、さまざまな道路環境で、安定感のある愉しい走りを提供する。

◆しなやかに美しく走るワンランク上の乗り心地と走る愉しさを両立

新型ヴェゼルはドライバーの操作に素直に反応する気持ちよさ、運転時の不快な挙動の抑制を徹底追求。操縦安定性から足回りまで、先代モデルを超えるダイナミクス性能を獲得した。サスペンションの低フリクション化やステアリングコラムの高剛性化などでハンドリング性能を向上。

また、ブッシュの改良やサスペンションの最適化などにより、不快な挙動を抑制して乗り心地の向上を図った。さらに、高剛性化と軽量化を両立したボディとすることで、ドライバーが気持ち良く、リラックスして運転を楽しめるようなダイナミクス性能を実現した。

そのほかにも、エンジンマウントの構造見直しなどによるエンジン音の変動感抑制や、様々な周波数帯への対策を施すことで、エンジン始動時から高速クルーズ走行まで、さまざまなシーンや路面変化で発生する、ノイズと振動の低減を徹底的に追及した。

また、滑りやすい路面や荒れた路面の下り坂など、低速で走行したいときに設定することにより自動で車速を保ち、スリップの危険を防ぐ「ヒルディセントコントロール」を国内ホンダ車として初搭載。滑りやすい急な坂道でも、安心してステアリング操作に集中できる機能を全タイプ標準装備とした。

◆最新コネクテッドサービスで安心・快適を実現

コネクテッドサービスは、車載通信モジュール「Honda CONNECT(ホンダコネクト)」を通じて、より安心・快適なカーライフが楽しめるコネクテッドサービス「ホンダ トータルケア プレミアム」が利用できる。

ナビゲーションシステムには、通信による「自動地図更新サービス」を搭載。その他にも、スマートフォンがキーの代わりになる「ホンダデジタルキー」や、多彩なアプリを提供する「ホンダアプアプリセンター」、車内で通信容量を購入し、インターネットに接続接続して楽しめる「車内車内Wi-Fi」などの機能を搭載している。

安全運転支援システムは最新の「ホンダセンシング」を全タイプ標準装備する。先代モデルから横方向への視野範囲を向上させたフロントワイドビューカメラ、高速画像処理チップ、近距離障害検知前後ソナーセンサーの採用により機能を大幅向上。アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)は渋滞追従機能付きへと進化し、より安心で便利にドライバーの運転をサポートする。さらに、後方誤発進抑制機能、近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビームなど、3つの機能を追加した。

その他の安全装備では、4つの魚眼CMOSカメラで車両の全周囲を撮影し、合成した映像をディスプレーに表示するマルチビューカメラシステムや、後側方25m以内に接近する車両を通知するブラインドスポットインフォメーションを新たに搭載。見通しの悪い場所での駐車や車線変更を、より安心にサポートする。