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ポルシェ、仮想テストにゲーム技術を利用…自動運転などの先進運転支援システムの開発に
ポルシェ(Porsche)は4月19日、子会社のポルシェエンジニアリングが、ゲームエンジンを使用して、将来のインテリジェントビークルを開発していると発表した。
ゲームの頭脳部のゲームエンジンは、リアルな映像を生み出し、コンピュータゲームやビデオゲームにおいて、さまざまな動きを可能にする。ポルシェエンジニアリングは、高度な自動運転のバーチャル開発とテストに、ゲームエンジンと同じソフトウェアを利用している。
これにより、開発時間が短縮され、コストが節約され、モビリティがいっそう安全になるという。ゲームエンジンは、人工知能(AI)と並んで、自動運転などの先進運転支援システム(ADAS)の開発に重要な役割を担っている。合成センサーデータを使用して、先進運転支援システムをテストする。これにより、すべてのシナリオと不測の事態に対応できるという。
先進運転支援システムの開発には、多くのテストと検証が必要。しかし、実際のテスト走行中に、想定しているすべてのシナリオが発生するわけではない。ゲームエンジンを使用してシミュレートされたシステムは、何度でも繰り返すことができ、細部までコントロールできる利点があるという。
ゲームエンジンは将来、顧客の新車購入体験をさらに充実させる可能性を持つ。ポルシェは現在、バーチャルリアリティ(VR)カーコンフィギュレーターをテストしている。ポルシェの顧客は将来、VRメガネが接続されたゲーミングPCを通じて、自分好みにカスタマイズされた車両のリアルな3Dシミュレーションを見ることができる、としている。