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【ホンダ レジェンド 新型】寺谷日本本部長「レベル3でブランドの先進性を訴求」…リースのみで価格は1100万円

  • 《写真提供 ホンダ》
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ホンダは3月4日、フラッグシップセダンの新型『レジェンド』に「レベル3」の条件付き自動運転車に適合した技術を搭載し、5日に発売すると発表した。

大幅に進化させた安全運転支援技術「ホンダセンシングエリート」により、高速道路での渋滞時(車速は50km/hまで)に「トラフィックジャムパイロット(渋滞運転機能)」と呼ぶレベル3の自動運転走行ができるようにした。同レベルの技術の実用化は世界で初めとなる。

日本では2020年4月に道路交通法と道路運送車両法が改正され、レベル3の自動運転車の走行が可能となった。ホンダはこれに基づき、国土交通省から自動車業界で最初の型式指定を20年11月に取得していた。

発売するレジェンドは、V6型3.5リットルエンジンによるハイブリッドシステム搭載のADW車1タイプのみで、税込み価格は1100万円。当面はリースによる国内のみでの販売とし、台数も100台に限定して売る。

4日のオンライン発表会で日本本部の寺谷公良本部長は、投入の意義について「ホンダが(2030年ビジョンで)目指す事故ゼロ社会実現への第1歩になる。『ホンダ』が優れた先進的なブランドと訴えるうえでも大きな意義がある」と指摘した。

今回の販売手法については「とくにこだわったのは、ていねいにご説明しながらお届けするということ。また、定期的に入庫していただき、一人ひとりのお客様に万全のアフターサービスでサポートしていく」と説明した。今後の販売については「当面の増販は考えておらず、100台からフィードバックをいただきながら、将来のことを検討していきたい」と述べた。

また、開発責任者である四輪事業本部ものづくりセンターの青木仁氏は「レジェンドはホンダのチャレンジの象徴であり、常に時代に先駆けた技術と価値を提供してきた。ホンダセンシングエリートの搭載でグランドツアラーとしての価値を高め、本日、先進安全技術の新たな一歩も踏み出す。更なる“伝説”としてお届けしていきたい」とアピールした。