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メルセデスベンツ Cクラスワゴン 新型、スポーティに…欧州発表
メルセデスベンツは2月23日、新型『Cクラス・エステート』(Mercedes-Benz C-Class Estate)をデジタルワールドプレミアした。日本市場に『Cクラス・ステーションワゴン』として導入されているモデルの新型となる。
◆従来型よりも全長は49mm長い
エステートモデルは、4ドアセダンと比較して、傾斜したリアウィンドウとプログレッシブなルーフラインの組み合わせが特長になる。メルセデスベンツによると、機能を損なうことなく、スポーティさを強調しているという。
新型のボディサイズは、全長4751mm、全幅1820mm、全高1455mm、ホイールベース2865mm。従来型(全長4702mm、全幅1810mm、全高1462mm、ホイールベース2840mm)に対して、新型は49mm長く、10mmワイド、7mm背が低い。ホイールベースは25mm延ばされた。
リアバンパーは、「AVANTGARDE」や「AMGライン」などのトリムによって、異なる専用デザインとした。新型のボディカラーには、スペクトルブルー、ハイテクシルバー、オパライトホワイトの3種類の新色が、追加されている。
◆新型Sクラスと同じ第2世代のMBUX
インテリアは、AVANTGARDEにスポーツシートを採用した。レイヤーと包み込まれた表面によって、軽快さを表現する。ヘッドレストは新しいデザインだ。調整機構を内蔵したトリム部分によって、バックレストに取り付けられている。
AMGラインには、人工レザーで覆われ、ナッパ風のベルトラインを備えたダッシュボードが標準装備される。オプションで、ブラウン色のオープンポアウッドベニヤパネルやアルミパネルが選択できる。
新型『Sクラス』と同様に、新型Cクラスには第2世代のMBUX(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)が搭載されている。ハードウェアとソフトウェアが大きな進歩を遂げたため、車内はさらにデジタルでインテリジェントになっているという。鮮やかなLCD画面によって、車両や快適機能のコントロール性を追求している。
ドライバーディスプレイとメディアディスプレイは、各種情報をわかりやすく表示する。新しい「アシストモード」では、交通状況がリアルタイムで表示され、重要な情報を乗員に伝える。フルスクリーンナビゲーションは、新型Sクラスから採用された装備となる。
音声アシスタントの「ハイ、メルセデス」は、「Mercedes me」アプリでオンラインサービスをアクティブ化することで、よりインタラクティブになり、学習できるようになる。さらに、キーワードの「ハイ、メルセデス」を使わなくても、例えば電話の着信に応答するなど、特定のアクションを実行できる。
また、「ハイ、メルセデス」と呼びかけて、車両の機能についての説明を受けることもできる。たとえば、Bluetoothでスマートフォンを接続する方法や、救急箱の場所などを知ることが可能。車内に複数の乗員がいる場合、それぞれの声を認識することもできる。
◆「ISG」と一体設計の9速ATを全車に標準装備
全車に9速の「9G-TRONIC」トランスミッションを標準装備した。この9速ATは、スタータージェネレーターの「ISG」と一体設計されており、電気モーター、パワーエレクトロニクス、トランスミッションクーラーが、トランスミッションユニットに組み込まれる。これにより、従来必要だった供給ラインが不要になり、設置スペースを削減し、軽量化も果たしたという。
4WDの「4MATIC」も、新型では進化している。新開発のフロントアクスルドライブにより、ドライビングダイナミクスに理想的なアクスル荷重配分で、より高いトルクレベルを伝達できるという。さらに、従来型の部品と比較して、大幅に軽くなっており、CO2排出量の削減にも貢献する。また、新しいトランスファーケースは、摩擦損失を減らすことができた、としている。