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【ルノー キャプチャー 新型】コンパクトSUVの枠を超えた進化、新開発エンジン&プラットフォーム採用
ルノー・ジャポンは、フルモデルチェンジしたコンパクトクロスオーバー『キャプチャー』を2月25日より発売する。
2世代目となる新型キャプチャーは、ルノー日産三菱アライアンスの新世代「CMF-B」プラットフォームに上位モデルに匹敵する性能を発揮するパワートレーンを搭載。ダイナミックなエクステリアデザイン、上質に仕立てられたインテリア、最新の運転支援システムにより、コンパクトSUVの枠を超えたモデルとなった。
価格は標準グレードのインテンスが299万円、上位グレードのインテンス テックパックが319万円。
◆躍動的でダイナミックなフレンチデザインを採用
躍動的でダイナミックなボディラインに、直線のプレスラインを効果的に取り入れた「フレンチデザイン」が特徴だ。前方が傾斜した彫刻のようなラインを描くボンネット、後方に向け大きく傾斜するルーフライン、スリムなグラスエリアが躍動感を表現。サイドウインドウモール クロームフィニッシャー、クロームドアプロテクションによりボディサイドの知覚品質を高めている。フロントバンパー両端にはエアディフレクターを装備。フロントホイールから発生する空気の乱れを抑えることで空気抵抗を低減し、燃費向上に寄与する。
ヘッドライトは100%LED化し、ルノーモデルを象徴するCシェイプデイタイムランプを装備。ヘッドライトユニットには、フロントグリルからライトユニット内に続くクローム モールと一体となった「目」を思わせるふたつの造形と、「まつ毛」を思わせる立体的なストライプを組み込み、エレガントさを感じさせる豊かな表情を与えている。
ボディカラーはブランナクレM/ノワールエトワールM、オランジュアタカマM/ノワールエトワールM、ブルーアイロンM/ノワールエトワールM、ルージュフラムM/ノワールエトワールM、ブルーマリンフュメ/ノワールエトワールM、ノワールエトワールM/ブランアルバトルの6色を展開する。
◆拡大した室内空間と人間工学に基づくインテリアデザイン
全長4230mm×全幅1795mm×全高1590mm、ホイールベースは2640mm。先代モデルに比べて全長を95mm、全幅を15mm、全高を5mm、ホイールベースを35mm拡大。室内空間の拡大と快適性向上に貢献している。
前席では、高いアイポイントと水平基調のダッシュボード、フレームレスルームミラーにより、視覚的な広さを演出。コクピットはタッチスクリーンや機器の視認性と操作性に優れ、より運転に集中できる環境を作り出している。
宙に浮いているかのようなデザインを採用したフライングセンターコンソールは、新型キャプチャーのスマートコクピットを形作る重要な要素。センターコンソールの位置を上げ、ギアレバーをドライバーに近いとすることでドライビングポジションを最適化し、操作性を高めている。コンソール下のスペースは、スマートフォンのワイヤレスチャージ機能を持つ(インテンステックパック)収納スペースとして活用。コンソール上には軽い操作感ながら正確な変速操作が可能な、シフト・バイ・ワイヤー技術による「e-シフター」を装備する。
インテリアは、細部の仕上げまでこだわっており、ダッシュボード、ドアパネル、センターコンソールの側面にまで高品質なソフト素材を配し、コンパクトモデルの枠を超えた知覚品質を実現。また、新素材の防音材を採用したほか、エンジンルームとの間への防音材、フロントガラスへの防音フィルムの追加、シーリング方法の見直し等により、静粛性も高めている。
レザーステアリングは、小型エアバッグシステム採用したことでセンターパッド部を小径化し、メーター類の視認性を高めた。スポーク上には、運転支援システムやインフォテインメント機能の音声入力が操作できるスイッチを分かりやすく配置。前方から目を離すことなく、運転支援システムの切り替えや、7インチデジタルインストゥルメントパネルの画面切り替え、ハンズフリー通話へのアクセスが可能だ。また、ステアリングホイールはマットクロームフィニッシャーで装飾され、ステアリングヒーターを内蔵。よりスポーティなギアチェンジが楽しめるパドルシフトも装備する。
パーキングブレーキは電動化され、オートホールド機能を標準装備。交差点の長い信号待ちなどで、ドライバーがブレーキペダルから足を離しても停止状態を保ち、アクセル ペダルを踏むと自動的にブレーキを解除する。
シートヒーター付フロントシートは座面長が15mm長くなり、包み込むような形状でサポート性を向上させている。後席乗員の膝回りスペースはシートバックの形状を工夫することでクラストップレベルの221mmとなり、先代モデルに比べて17mmのゆとりを確保。薄型形状のヘッドレストの採用により、後方からの視認性も高めている。上位グレードのインテンステックパックはレザーシートを採用。運転席は電動調整機能も備える。6:4分割可倒式リアシートは前後に最大160mmスライド。後席スペースとラゲッジ容量を最適化できる。
リアラゲッジ容量は、欧州BセグメントSUVクラス最大レベルの536リットルを確保。リアシートを倒した状態では1235リットルまで拡大する。ラゲッジスペースを上下に分割するダブルフロアシステムは日常での使い勝手に優れ、リアシートを倒すとフラットな荷室空間が生み出される。収納付きスライド式センターアームレストは、後席用の2つのUSBソケット、12Vソケット、後席エアダクトを装備する。
◆最新7インチデジタルインストゥルメントパネルを装備
従来のアナログディスプレイに代えて、視認性が高く、豊富な情報をシンプルかつ直感的に表示できる7インチデジタルインストゥルメントパネルを採用する。タッチスクリーンは薄型で浮いているようなフローティングデザインとし、ややコクピット側に傾け、操作がしやすいよう設計。エンジン回転数や速度を選択した運転モードに応じたイルミネーションカラーで表示する。また、7インチマルチメディアイージーリンク(スマートフォン用ミラーリング機能)により最新インフォテインメントシステムを利用できる他、運転モードや照明などをカスタマイズできるルノー・マルチセンスにアクセスできる。
スマートフォンをUSBポートに接続すれば、Apple CarPlayやAndroid Autoを介して、7インチマルチメディアイージーリンクのタッチスクリーン上で、スマートフォン内の各種アプリが利用できる。ナビゲーション機能、音楽再生、通話機能などが利用でき、SiriやGoogleアシスタントを介し、音声入力での操作も可能。センターコンソールには、USBポートを2つ、AUX入力を1つ装備する。
ルノー・マルチセンスは、7インチマルチメディアイージーリンクのタッチスクリーン操作で運転モードが3つから選択できる。「My Sense」は個別設定が可能なカスタマイズモード、「Sport」はスポーツ走行に適した運転モード、「Eco」はエコロジー、エコノミーを重視した運転モード。各運転モードに応じて、エンジンの出力特性や7速ATの自動変速特性、電動パワーステアリングのアシスト力、エアコンの作動などを制御する。
また、小型サブウーファー、4つのウーファー、4つのトゥイーターの9スピーカーで構成するBoseサウンドシステムを装備する。世界初となる「フレッシュ エア スピーカー」技術を採用した小型サブウーファーは、リアラゲッジスペースを損なうことなく、車外からの空気を取り入れることで、豊かでパワフルな低音を再生。乗員を包み込むような立体的な音響空間を実現する。
◆軽量・高剛性の新設計CMF-Bプラットフォームを採用
ルノー・日産・三菱のアライアンスが新設計したCMF-Bプラットフォームを採用。先代モデルのプラットフォームより軽量化しながら高い剛性を持ち、高出力パワーユニットを受け止め、しなやかなサスペンションの動きやハンドリングの正確さを引き出す。
最適化されたボディ構造により、衝突安全性も高く、ユーロNCAPで最高ランクの5スター獲得に大きく貢献。また、様々な路面での静粛性やエンジンルームの遮音性、万一の場合の安全性、 ボディ下面を覆うパネルによる空気抵抗の軽減など、新型キャプチャーの高い基本性能を支えている。シャシー全体のバランスと、リアアクスル設定も見直され、一定速度でカーブを曲がる際の安定性が向上。また、ロールを抑えながらも専用開発のダンパーによって、乗り心地は損なわれていない。
正確でダイレクト感に優れたステアリングのギア比は、先代モデル比でおよそ10%低めている。 また、応答性が向上し、ドライバーにより確実なフィードバックをもたらす。加えて、フロントアクスルの高剛性化により、直進安定性や正確なハンドリング、走行安定性を高めている。
◆新開発1.3リットル直噴ターボと7速DCTによるクラスを超えた走り
パワーユニットは、新型『ルーテシア』にも採用された、ルノー・日産・三菱のアライアンスが新開発した1.3リットル4気筒直噴ターボエンジンを搭載。最高出力は新型ルーテシアに比べて23psアップの154ps、最大トルクは30Nmアップの270Nmを発生。上位クラスモデルと同等の性能を発揮する。その一方、トライアングル形状のシリンダーヘッド内に高圧力で燃料を直接噴射することで燃焼の効率化を図り、シリンダー内に特殊なコーティングを施すことで摩擦を低減。17.0km/リットル(WLTCモード)という低燃費も実現している。
湿式デュアルクラッチを備えた電子制御7速AT(7EDC)は、先代モデルの6段から7段に多段化。運転をよりシームレスで快適にすると同時に、燃料消費とCO2排出量を削減する。オートマチックモードでは自動で最適なギアを選択し、トルクコンバーター式のAT車同様に滑らかで快適なドライブが楽しめる。また、ダイレクトかつ瞬時に変速するデュアルクラッチは、1.3リットル直噴ターボエンジンの性能を余すことなく引き出し、パドルシフトを操作することでスポーティな走りが楽しめる。
◆全車速対応ACCなど、先進運転支援システムを装備
多彩な先進運転支援システムを装備する。全車速対応のアダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)とレーンセンタリングアシスト(車線中央維持支援)を組み合わせたハイウェイ&トラフィックジャムアシストは、長距離の高速走行や渋滞時に、ドライバーの疲労を低減。このほか、360°カメラやオートハイ/ロービーム、オートハイ/ロービームなどを備える。
予防安全技術では、歩行者・自転車検知機能付のアクティブエマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)をはじめ、ブラインドスポットワーニング(後側方車両検知警報)、レーンキープアシスト(車線逸脱防止支援)/レーンデパーチャーワーニング(車線逸脱警報)、トラフィックサインレコグニション(交通標識認識)、セーフティディスタンスワーニング(前方車間距離警報)などを装備する。