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ブラバス、最強のメルセデスAMG Aクラス 新型をカスタム…450馬力に
ブラバスは1月26日、ブラバス『B45』(BRABUS B45)を欧州で発表した。
同車は、新型メルセデスベンツ『Aクラス』シリーズの頂点に立つ高性能モデル、新型メルセデスAMG『A45 S 4MATIC+』をベースに、ブラバスがカスタマイズしたモデルだ。ブラバスは、メルセデスベンツのトップチューナーとして知られる存在。そのブラバスが、日本市場にも導入された新型メルセデスAMG A45 S 4MATIC+をカスタマイズしている。
◆ベース車は2.0リットルターボ最強の最大出力421hp
新型メルセデスAMG A45 4MATIC+には、新開発の2.0リットルターボエンジンを搭載する。メルセデスAMGによると、量産車向けの4気筒エンジンとしては、世界で最もパワフルという。新開発の直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、「M139型」と呼ばれる。排気量は1991cc。新設計のツインスクロールターボチャージャーは、低い回転域での最適なレスポンスと高回転域での高いパワー特性を兼ね備える。
また、メルセデスAMG『GT』の4ドアクーペの4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジン同様、コンプレッサーとタービンのシャフトに、メルセデスAMGの4気筒ターボとして初めて、ローラーベアリング(ころ軸受)を採用した。ローラーベアリングは、ターボチャージャー内の機械的摩擦を最小限に抑える効果を発揮する。これにより、ターボチャージャーはよりスピーディなレスポンスを可能にし、より速く16万9000rpmの最高回転数に到達するという。
ターボチャージャーの冷却には、油と水に加えて、空気が使用される。エアディフレクターとして設計されたエンジンカバーとボンネットの下にあるダクトを介して、ラジエータグリルからの風がターボチャージャーに当たるようデザインされた。ターボのブースト圧は、1.9から2.1に引き上げられた。これにより、M139型直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力421hp/6750rpm、最大トルク51kgm/5000~5250rpmを獲得する。0~100km/h加速は3.9秒、最高速は270km/h(AMGドライバーズパッケージ)の性能を備えている。
◆ベースエンジンに対して29hpの強化
ブラバスB45に採用された「PowerXtra」は、このエンジンをチューニングするパフォーマンスキットだ。エンジンのコンピュータに噴射と点火を制御するための高性能マッピングを施し、「BoostXtra」アダプターによって、ターボのブーストを引き上げた。その結果、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力450hp、最大トルク56.1kgmを獲得した。ベースエンジンに対して、29hp、5.1kgmの強化となる。
BoostXtraアダプターを装着すると、エンジンがレーシングカーのようなスポーティなブローオフノイズを発生する。エアボックス用の特別なダクトも用意した。エンジンオイルは、「MOTUL」を推奨している。
◆0~100km/h加速は0.2秒短縮
トランスミッションは7速デュアルクラッチの「AMGスピードシフトDCT7G」で、トランスミッションは8速デュアルクラッチの「AMGスピードシフトDCT 8G」、駆動方式は4WDの4MATICのAMGパフォーマンス仕様だ。前後の駆動トルク配分はFFを基本に、走行状況に応じて50対50の範囲まで変化する。
ブラバスB45は、0~100km/h加速3.7秒、最高速270km/h(リミッター作動)の優れたパフォーマンスを実現した。ベース車両に対して、0~100km/h加速は、0.2秒の短縮となる。
高さ調節可能なスポーツスプリングは、車高を最大30mm下げる。車両の重心を下げることにより、ハンドリングをさらに俊敏にするという。
◆内外装のスポーツ度がアップ
内外装には、ブラバスらしいカスタマイズを実施する。10本スポークのブラック塗装アルミホイールは、20インチのブラバス「モノブロックZ」。タイヤはコンチネンタルで、255/40ZR20サイズを組み合わせる。
インテリアには、ブラバスのファインレザーを用意した。アルミ製ペダルやBRABUSロゴ付きベロアフロアマットも設定されている。バックライト付きのBRABUSロゴ入りステンレス製スカッフプレート、周囲の照明に合わせて、64色で照らすことができる。
ブラバスはB45のカスタマイズに対しては、ドイツの第三者検査機関のTUV(テュフ)による認証と、3年または走行10万kmの保証が付帯する、としている。